指標管理の基礎と運用のポイント

設備稼働率とは(前編)【指標管理のポイント:第3章】

2.設備稼働率の考え方

時間稼働率第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド10

では次に、設備稼働率の考え方について確認します。

先ほどのイメージ図をもとに、いくつかの設備の管理指標を押さえておきましょう。

1つ目は、時間稼働率です。
稼働時間を負荷時間で割ったもので表します。

時間稼働率は、設備に電源が入っていた時間の中で、トラブル等が無く稼働していた時間の割合を意味しています。
停止ロスが大きくなるほど、この指標は低下してしまうため、いかに停止を起こさないかが大切となります。

性能稼働率第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド11

2つ目は、性能稼働率です。
正味稼働時間を稼働時間で割ったもので表します。

性能稼働率は、設備が動いていた時間の中で、設備が持つ性能通りに稼働していた割合を意味しています。
性能ロスが大きくなるほど低下してしまう指標となり、いかに設備の持つ本来の性能を発揮できるように設備を維持管理していくかが大切になります。

良品率第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド12

3つ目は、良品率です。
価値稼働時間を正味稼働時間で割ったもので表します。

良品率はその名の通り、不良を造ってしまうほど、低下してしまう指標です。
いかに良品を造り続けることができるかが大切となります。

設備総合効率第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド13

そして、以上3つの指標、時間稼働率、性能稼働率、良品率を総合したものとして、設備総合効率という指標があります。
価値稼働時間を負荷時間で割ったもの、あるいは、3つの指標を掛け合わせたもので表します。

最終的な価値稼働時間を増やすために、停止ロス、性能ロス、不良ロスを総合的にどのくらい低減することができたかを客観的に判断することができます。

設備の管理レベルは、最終的にはこの設備総合効率をいかに向上させられたかで評価がされ、これを向上させるために、日々設備の保全を継続していくことが大切です。

3.日々の設備稼動率の運用

運用のポイント第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド15

日々の設備指標の管理は、こちらの参考例で示すように、日々各指標がどのような変化をしているか、モニタリングをしていくことで行ないます。

このように各指標の推移が見える化されると、例えば、特定の日にちで時間稼働率が大きく低下していることが読み取れます。
この日の特徴を調べてみると、切り替え段取り実施日に指標は低下していることが判断でき、

この職場では、切替時間短縮をテーマに活動していくことにより、設備総合効率を大きく上昇させられることが特定できます。

このように、指標を管理することではじめて、自職場の課題を明確にすることができます。
日々しっかりと指標管理を行なっていくことが、稼動率改善の入り口となるのです。


以上で、「指標管理の基礎と運用のポイント 第3章:設備稼働率とは(前編)」の講義を終わります。
このコンテンツが、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
引き続き、その他の講義も是非ご覧ください。

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