指標管理の基礎と運用のポイント

設備稼働率とは(前編)【指標管理のポイント:第3章】

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会社においては、指標は非常に重要な役割を果たします。機械の効率に関わる指標である、設備稼働率について、設備の効率を阻害する7大ロスや稼働率指標の考え方を解説しています。

第3章:設備稼動率とは(前編)

◆カイゼン講座:指標管理の基礎と運用のポイント◆

結果は出るものではなく、プロセスを管理して進めていくことで、“つくる”ものです。
本講座では、指標管理の目的や位置付け、人時生産性、設備稼働率、見える化のポイント、指標の運用とプロセス管理について解説をしていきます。

第1章:指標管理の目的と位置付け
第2章:人時生産性とは(前編)
第2章:人時生産性とは(後編) ※無料会員限定
第3章:設備稼働率とは(前編) ⇒ このページはココ
第3章:設備稼働率とは(後編) ※法人会員限定
第4章:見える化のポイント ※法人会員限定
第5章:指標の運用とプロセス管理 ※法人会員限定

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動画講義

はじめに

第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド3

第2章では、人の効率の管理指標である、人時生産性について説明をしました。

第3章は、機械の効率に関わる指標である、設備稼働率について学んでいきましょう。

1.設備の効率を阻害する7大ロスとは

3つのロス第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド6

まずは、「設備の効率を阻害する7大ロス」について確認していきましょう。

設備の稼働に関する時間とロスの関係をイメージ図で確認します。

まず第一に工場は、操業時間が決まっています。

この操業時間の中には、実際に設備に電源を入れて負荷を掛けている「負荷時間」があります。
一方、生産量が少ない場合は、無理に設備を動かす必要はないため、計画停止を入れることも出てきます。

そして、負荷時間の内訳を見ると、実際に設備が稼働していた「稼働時間」と、
設備が停止していた「停止ロス時間」に分けられます。

更に、稼働時間の内訳も見てみると、設備本来の性能を発揮できていた「正味稼働時間」と、
性能が落ちてしまっていた「性能ロス時間」に分けられます。

正味稼働時間も更に細分化すると、しっかりと良品を造っていた「価値稼働時間」と、
不良を造ってしまっていた「不良ロス時間」に分けることが出来ます。

このように、負荷時間の中には、大きく3つのロスがあり、これらが設備の効率を低下させてしまい、経過時間あたりの良品出来高を下げてしまうのです。

停止ロス第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド7

では、それぞれのロスの詳細を確認してみます。

停止ロスには、大きく次の4つが挙げられます。
故障ロス、切替え調整ロス、治具交換ロス、立上りロスです。

その他にも、清掃点検、指示待ち、材料待ち、配員待ち、品質確認待ち、測定調整等があります。

品種切り替え、段取り替え、ドカ停、昇温待ち等がこれらの4つの停止ロスに当てはまりますね!

性能ロス・不良ロス第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド8

性能ロスに関しては、チョコ停空転ロス、速度低下ロスが挙げられます。
チョコ停とは、数秒・数分程度の小さなトラブルが多発することを指します。
速度低下ロスは、機械の劣化によるスピード低下などが当てはまりますね!

不良ロスに関しては、不良手直しロスが挙げられます。
不良だけではなく、手直しをすることにより生じたロス時間もここに含まれます。

いま挙げた7個のロスが、設備の7大ロスと呼ばれるものになります。
実務においても、この7つに関しては日報集計が必要となりますので、確実に覚えておくようにしましょう。

2.設備稼働率の考え方

時間稼働率第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド10

では次に、設備稼働率の考え方について確認します。

先ほどのイメージ図をもとに、いくつかの設備の管理指標を押さえておきましょう。

1つ目は、時間稼働率です。
稼働時間を負荷時間で割ったもので表します。

時間稼働率は、設備に電源が入っていた時間の中で、トラブル等が無く稼働していた時間の割合を意味しています。
停止ロスが大きくなるほど、この指標は低下してしまうため、いかに停止を起こさないかが大切となります。

性能稼働率第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド11

2つ目は、性能稼働率です。
正味稼働時間を稼働時間で割ったもので表します。

性能稼働率は、設備が動いていた時間の中で、設備が持つ性能通りに稼働していた割合を意味しています。
性能ロスが大きくなるほど低下してしまう指標となり、いかに設備の持つ本来の性能を発揮できるように設備を維持管理していくかが大切になります。

良品率第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド12

3つ目は、良品率です。
価値稼働時間を正味稼働時間で割ったもので表します。

良品率はその名の通り、不良を造ってしまうほど、低下してしまう指標です。
いかに良品を造り続けることができるかが大切となります。

設備総合効率第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド13

そして、以上3つの指標、時間稼働率、性能稼働率、良品率を総合したものとして、設備総合効率という指標があります。
価値稼働時間を負荷時間で割ったもの、あるいは、3つの指標を掛け合わせたもので表します。

最終的な価値稼働時間を増やすために、停止ロス、性能ロス、不良ロスを総合的にどのくらい低減することができたかを客観的に判断することができます。

設備の管理レベルは、最終的にはこの設備総合効率をいかに向上させられたかで評価がされ、これを向上させるために、日々設備の保全を継続していくことが大切です。

3.日々の設備稼動率の運用

運用のポイント第3章:設備稼動率とは(前編)-スライド15

日々の設備指標の管理は、こちらの参考例で示すように、日々各指標がどのような変化をしているか、モニタリングをしていくことで行ないます。

このように各指標の推移が見える化されると、例えば、特定の日にちで時間稼働率が大きく低下していることが読み取れます。
この日の特徴を調べてみると、切り替え段取り実施日に指標は低下していることが判断でき、

この職場では、切替時間短縮をテーマに活動していくことにより、設備総合効率を大きく上昇させられることが特定できます。

このように、指標を管理することではじめて、自職場の課題を明確にすることができます。
日々しっかりと指標管理を行なっていくことが、稼動率改善の入り口となるのです。


以上で、「指標管理の基礎と運用のポイント 第3章:設備稼働率とは(前編)」の講義を終わります。
このコンテンツが、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
引き続き、その他の講義も是非ご覧ください。

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