第2章:人時生産性とは(前編)

人時生産性とは(前編)【指標管理のポイント:第2章】

本ページは、講座「k-005:指標管理の基礎と運用のポイント 第2章:人時生産性とは(前編)」の学習ページです。会社においては、指標は非常に重要な役割を果たします。第2章では、人の効率に関わる指標である、人時生産性について、人時生産性の考え方、計算方法を解説しています。

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「人時生産性とは(前編)」動画講義


「人時生産性とは(前編)」スライド講義

はじめに

まずはじめに質問です。

生産現場において最重要な2つの指標は何と何でしょうか?
人と機械でそれぞれ1つ挙げてみましょう。

正解は、人時生産性と、設備稼働率ですね!

今回は、人の効率に関わる指標である、人時生産性について学習します。

第2章:人時生産性とは(前編)-スライド3

1.人時生産性の考え方

人の効率を管理する大事な指標!

まずは、「人時生産性の考え方」について確認します。

生産現場で人の効率を管理する大事な指標である、人時生産性は、1人、1時間あたりの生産性を表します。

「じんじ」ではなく、「にんじ」と読みます。

第2章:人時生産性とは(前編)-スライド6

労働量に対して、どれくらいの生産が得られたか

この人時生産性は、投入した労働量(INPUT)に対して、どれくらいの生産(OUTPUT)が得られたかを表す指標です。

人時生産性は、このように、アウトプット割るインプットで計算します。

第2章:人時生産性とは(前編)-スライド7

生産現場における人時生産性

生産現場における人時生産性をもう少し具体的に表すと、一定期間における生産金額あるいは生産量、出来高工数等を、一定期間における総労働時間で割ることで求めます。

人時生産性の指標を活用する狙いは、「少ない作業時間で沢山の製品を造れるようになった時に、その頑張りがどのくらいか、客観的に分かるようにする」ためです。

第2章:人時生産性とは(前編)-スライド8

作業のスピードアップの場合

では、簡単な事例をもとに、人時生産性の変化を確認します。

まずは、作業のスピードアップによる、人時生産性の向上です。

例えば、改善前は、6人1時間で60,000円の製品を造ったとします。
この時の人時生産性は、60,000円を6人かける1時間で割り、10,000円です。

では、改善により2倍にスピードが向上した時は、人時生産性はどう変化するでしょうか。

同じように計算すると、60,000円を6人0.5時間で割り、人時生産性は、20,000円となります。

つまり、半分の時間で作業が完了すると、生産性は2倍となるのです。

第2章:人時生産性とは(前編)-スライド9

省人化の場合

次に、作業自体をなくし省人化した際の人時生産性の向上について確認します。

先ほどと同様に、改善前の人時生産性が10,000円の時、2名分の作業を機械化したとします。

人時生産性を計算すると、60,000円を4人1時間で割り、15,000円となります。

つまり、機械化により、6人が4人になり、人時生産性は1.5倍に向上するのです。
簡単ですよね!人時生産性の計算は、このような考え方が基本となります。

第2章:人時生産性とは(前編)-スライド10

人時生産性が向上する主なパターン

では、人時生産性が向上する主なパターンを押さえておきましょう。

1つ目は、生産量が増加し、作業時間が減少するパターンです。
これは生産量が増えたのに、作業の時間は少なくなるので、人時生産性が向上するのはすぐに分かりますね!

2つ目は、生産量が増加し、作業時間が横ばいのパターンです。
これも生産量は増えているのに、同じ時間で作業が出来たことになるので、人時生産性が向上するのは当然ですね。

3つ目は、生産量が横ばいで、作業時間が減少するパターンです。
生産量が増えなくても、作業時間が減っているので、人時生産性は向上するのは分かりますね。

4つ目は、生産量が減少してしまうものの、それを上回るくらい作業時間が減少するパターンです。
生産量が減少しているのであれば、作業時間を大幅に減らすアプローチが必要ということですね。

5つ目は、作業時間が増加してしまうものの、それを上回るくらい生産量を大きく伸ばすパターンです。
作業時間が増加した分以上に生産をすることができれば、人時生産性という視点から見ると改善していることになります。

これら5つのパターンが基本形です。販売動向等から自職場の置かれた状況を考え、どのパターンで人時生産性を向上させるか、イメージしながら改善を進めていくようにしましょう。

第2章:人時生産性とは(前編)-スライド11

2.実務における人時生産性の運用について

出来高工数を生産投入工数で割る

では次に、「実務における人時生産性の運用について」確認します。

就業時間を基準に考えていきます。就業時間とは会社にいる時間のことで、対象となる全人員に対して、タイムカード等で管理された時間を合計したものです。

一般に、就業時間の中には、作業を行なっているだけではなく、他部門応援をしていたり、改善活動を行なった時間があるはずです。
A:生産投入工数は、就業時間からこれらの除外工数を引いたものになります。

さらに、A:生産投入工数の中には、直接的に作業を行なっていた時間のほかに、間接業務や手待ち等の時間があるはずです。
B:直接工数は、A:生産投入工数から、これらの時間を引いたものになります。

そして、B:直接工数の中には、良品を作っていた時間のほかに、作業ロスや不良ロスによって、お客様に販売できる状態の製品を造っていない時間が出てきます。
C:出来高工数は、B:直接工数からこれらの時間を引いたものになります。

以上を踏まえ、生産現場では、人時生産性をこのように、C:出来高工数をA:生産投入工数で割る形で管理します。

意味合いとしては、出来高工数は、「生産に掛けるべき時間」、生産投入工数は、「実際に掛けた時間」となります。

第2章:人時生産性とは(前編)-スライド13

人時生産性は2つに分解して扱う

さて、実務におけるポイントを確認しましょう。

生産現場における運用においては、人時生産性をこのように2つに分解して管理します。

1つは、C:出来高工数をB:直接工数で割ったもので、作業能率です。

もう1つは、B:直接工数をA:生産投入工数で割ったもので、生産効率となります。

それぞれの持つ意味を確認しましょう。

第2章:人時生産性とは(前編)-スライド14

作業能率

作業能率は、持ち場にいる時間の中で、「どのくらい製品をつくることが出来たか」を表します。
第2章:人時生産性とは(前編)-スライド15

生産効率

生産効率は、会社にいる時間の中で、「持ち場でモノを造る作業を行なうことが出来ていた時間の割合」を表します。
第2章:人時生産性とは(前編)-スライド16

運用のポイント

運用のポイントは、次のこととなります。

まず、能率×効率が生産性であること。
そして、能率が上がっていても、効率が落ちていたら生産性は上がらないこと。
効率が上がっていても、能率が落ちていたら生産性は上がらないこと。

つまり、能率と効率の両方を管理していく必要があることをしっかりと覚えておきましょう。

第2章:人時生産性とは(前編)-スライド17

以上で、「指標管理の基礎と運用のポイント 第2章:人時生産性とは(前編)」の講義を終わります。
このコンテンツが、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
引き続き、その他の講義も是非ご覧ください。

結果は出るものではなく、プロセスを管理して進めていくことで、“つくる”ものです。「指標管理の基礎と運用のポイント」では、指標管理の目的や位置付け、人時生産性、設備稼働率、見える化のポイント、指標の運用とプロセス管理について解説をしていきます。

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