トヨタ生産方式(TPS)基礎講座~初級編~

ジャストインタイム生産とは【トヨタ生産方式基礎講座 初級編:第2章】

ジャストインタイム生産とは【トヨタ生産方式基礎講座 初級編:第2章】」の学習ページです。
トヨタ生産方式の2本柱である「ジャストインタイム」について、前提条件や「後工程引取り」「工程の流れ化」「必要数でタクトを決める」の3原則、成功ポイントについて解説しています。

第2章:ジャストインタイム生産とは

◆カイゼン講座:トヨタ生産方式基礎講座 初級編◆

トヨタ生産方式は、今や生産活動の基本中の基本と言ってよい存在です。

本講座では、トヨタ生産方式の2本柱である「ジャストインタイム」や「自働化」をはじめ、平準化、7つのムダ等の基本を学習することができます。

中級編はこちらから

第1章:トヨタ生産方式とは(基本思想と2本柱)
第2章:ジャストインタイム生産とは ⇒ このページはココ
第3章:ニンベンの付いた自働化とは
第4章:ジャストインタイムと自働化の関係 ※無料一般会員限定
第5章:かんばんの基本について
第6章:平準化について(前編)
第6章:平準化について(後編) ※無料一般会員限定
第7章:7つのムダとは

ジャストインタイム生産とは 目次

  1. ジャストインタイムとは
  2. ジャストインタイムの前提条件
  3. ジャストインタイムの原則
  4. ジャストインタイムを成立させるために
  5. 第2章まとめ

動画講義

学習スタート!

目次第2章:ジャストインタイム生産とは-スライド3

本講義では、次の5項で学習を進めていきます。

1.ジャストインタイムとは
2.ジャストインタイムの前提条件
3.ジャストインタイムの原則
4.ジャストインタイムを成立させるために
5.第2章まとめ

1.ジャストインタイムとは

トヨタ生産方式の2本柱第2章:ジャストインタイム生産とは-スライド5

でははじめに、「ジャストインタイムとは」何か、確認していきましょう。

おさらいになりますが、トヨタ生産方式の基本は、徹底的なムダ排除による原価低減です。

この基本思想を貫くトヨタ生産方式の2本柱は、次の2つです。

1つは、ジャストインタイムで、もう1つは、自働化です。

本講義では、1本目の柱である、ジャストインタイムについて説明していきます。

ジャストインタイムとは第2章:ジャストインタイム生産とは-スライド6

ジャストインタイムとは、

「造りたいモノを、造りたい時に、造りたい分だけ造ること。」ではありません。

「供給したいモノを、供給したい時に、供給したい分だけ運搬すること。」でもありません。

「必要なモノを、必要な時に、必要な分だけ、流れるように停滞なく」造り、運搬することです。

ジャストインタイム生産においては、多めの在庫を持ってはいけません。
一方で、少ない在庫しか持たないことで、お客様を待たせるようなことになってもいけません。

この一見相反することについて、追求していくことが、ジャストインタイム生産なのです。

2.ジャストインタイムの前提条件

使い方を間違えると凶器になる!第2章:ジャストインタイム生産とは-スライド8

では次に、「ジャストインタイムの前提条件」について、確認していきましょう。

ジャストインタイムの「必要なモノを、必要な時に、必要な分だけ」 という考え方は、実は使い方を間違えると凶器になります。

例えば、部品を発注する側が、その日の状況によって、コロコロと、
「やっぱり今日は1個しか必要じゃないから、1個だけ届けて。」という対応や
「今日は沢山必要だから、いつもの2倍持ってきて。」というような、上から目線の実に身勝手な対応をしていたら、サプライヤーはもう大変です。

サプライヤー側は、
「えぇ!?1個だけ運送すると、運賃が高額になるんだけど・・・」
「いきなり2倍って言われるなら在庫沢山持っておかないと・・・」
といった状態・考え方になってしまい、本来の「原価低減」とは真逆の方向に向かってしまうのです。

このような発注側の思うままのやり方に従うことは、本来のジャストインタイムではありません。
お互いが利益を上げていくための手段の1つがジャストインタイムであり、そのような一方的な押し付けにならないようにしなければいけません。

平準化が前提条件第2章:ジャストインタイム生産とは-スライド9

つまり、「必要なモノを、必要な時に、必要な分だけ」 を成り立たせるためには、発注側、供給側の双方が納得できる体制が必要です。

具体的には、「平準化」という考え方が必要不可欠であり、ジャストインタイムの前提条件となります。

平準化は、何日先の何%までなら変更が可能かを、「事前に明確にして」、両者で合意するものです。

「必ずこの日数で決める」というような決まりはありませんが、合意の決め方の事例について紹介します。

発注側とサプライヤーがしっかりと取り決めを行ない、守るための改善を進める第2章:ジャストインタイム生産とは-スライド10

例えば、3ヶ月先までの間で、予測数、内示数、確定数、納入指示をどのタイミングで決め、数量の変動はどこまで許容するかを決めるケースです。

まず、現在から2ヶ月、3ヶ月先は、予測数として発注側からサプライヤーに提示します。

そして、翌月分は、内示情報として、提示します。内示情報とは、発注側がサプライヤーへ提示する、仮数量情報のことです。

この時、予測情報と内示情報の数量変動は、半分~2倍までとする等の条件決めを行ないます。

そして、4週間先は、確定情報を出します。この時、内示情報と確定情報の数量変動は±20%以内にする等の条件決めを行ないます。

そして、最後は納入指示となりますが、この時も、確定情報と納入指示情報の数量変動は±10%以内とする等の条件を決めます。

大切なことは、発注側とサプライヤーがしっかりと取り決めを行ない、守るための改善を進める事です。
変動があまりにも大きいと、サプライヤーは大きな負担を強いられ、最終的には原価アップに繋がってしまいます。

その原価アップは、調達側にも当然影響してくるため、発注側、サプライヤー双方の協力が不可欠なのです。

なお、その他の平準化の狙い、ポイントに関しては、平準化の講義(平準化について前編後編)を学習してください。

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