ニンベンの付いた自働化とは【トヨタ生産方式基礎講座 初級編:第3章】

本ページは、講座「k-003:トヨタ生産方式基礎講座~初級編~ 第3章:ニンベンの付いた自働化とは」の学習ページです。原価低減、品質のつくり込みのためには、ニンベンの付かない自動化ではなく、ニンベンの付いた自働化を目指していかなければいけません。第3章では、自働化の意味・目的、止めることの重要性、自働化の事例等を学習していきます。

講座ナビ
第1章:トヨタ生産方式とは(基本思想と2本柱)
第2章:ジャストインタイム生産とは
第3章:ニンベンの付いた自働化とは ※無料会員以上限定 ⇒ このページはココ
第4章:ジャストインタイムと自働化の関係 ※法人会員限定
第5章:かんばんの基本について ※無料会員以上限定
第6章:平準化について(前編) ※無料会員以上限定
第6章:平準化について(後編) ※法人会員限定
第7章:7つのムダとは

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第3章目次

第3章では、下記のの順で学習を行ないます。

1.自働化とは
2.自働化による省人化
3.自働化によるつくり込み
4.自働化の事例
5.第3章まとめ

1.自働化とは

まずは、「自働化とは」何か確認しましょう。

トヨタ生産方式の2本柱のおさらい!

おさらいになりますが、トヨタ生産方式の基本は、徹底的なムダ排除による原価低減です。

この基本思想を貫くトヨタ生産方式の2本柱は次の2つです。

1つは、ジャストインタイムで、必要なモノを、必要な時に、必要な分だけつくること、供給することです。

もう1つは、自働化で、異常、問題があればその場で止まる、判ることです。

本講義では、2本目の柱である、自働化を対象に学んでいきます。

2つの「ジドウカ」

ここで、2つの「ジドウカ」について確認します。

1つ目は、この 「自動化」 。これは、人の作業を機械に置き換える事を指しています。

2つ目は、このニンベンの付いた「自働化」 。この自働化は、人の働きを機械に置き換える事を指しています。

では、ニンベンの付いた自働化の目的について確認していきましょう。

どんな人の働きを機械に置き換えるのか

ニンベンの付いた自働化では、どんな人の働きを機械に置き換えるのでしょうか。3つあります。それは、
・機械の異常を判断して、設備を止めること
・品質の異常を即座に見つけて、設備を止めること
・ライン・工程の異常を判断して、止めること

このように、異常が出たら止まる機構を機械が持つことで、作業者や、管理監督者の時間を、付加価値の高い、他の仕事へ振り向けることが出来るようになります。
機械を止めること自体が目的ではなく、あくまで人に付加価値の高い仕事をさせ、原価低減に繋げることが狙いなのです。

自働化の2つの狙い

そして、自働化において人の働きを機械に置き換えることにより、具体的には次の2つのことを狙っていきます。

1つ目は、省人化です。省人化においては、自働化により、人を機械の番人にしないことがポイントです。

2つ目は、品質・設備・ラインのつくり込みです。つくり込みにより、問題点を見える化し、自工程完結を進め、人材育成へ繋げていくことがポイントです。

2.自働化による省人化

では次に、「自働化による省人化」について、詳しく確認していきましょう。

機械が異常で止まらないと・・・

機械が異常で止まらない場合、作業者がその場にいないと、次のようなことが起こります。

そう、このような機械では、不良が発生し始めたら、ずっと不良を造り続けてしまい、大きな損失が発生するのです。

そのような状態になると、「不良による損失を出さないように、常時監視しておかなければ」、という発想に至ります。

こうして、人が機械の番人になるのです。

以上の様に、例えば、人の手で行なっている作業を、自動で動く機械に置き換えた場合、

この機械が、「異常が出たら止める機構」を持っていないと、作業者は、異常が発生していないかを、「常時監視」しなければいけません。

これでは、せっかく機械を入れても、コストが下がりません。ただ、「作業が楽になった」 というレベルにしかならないのです。

このような、ニンベンの付かない自動化ではいけません。

目指すべきは、ニンベンの付いた自働化

例え、いくら機械を沢山導入したとしても、1人1台で監視をしなければいけないのであれば、結局省人化できず、原価低減に繋がりません。

目指すべきは、このように、異常時に機械が自動的に停止する機構を組み込み、多台持ちが出来る、ニンベンの付いた自働化です。

異常時に、しっかりと停止してくれるからこそ、安心して1人で何台も面倒をみることができたり、他の付加価値の高い仕事を行なうことができるのです。

3.自働化によるつくり込み

では続いて、「自働化によるつくり込み」について、確認していきましょう。
一般的に、ライン停止や機械停止は、生産ロスの増加に繋がります。

そして、もし停止が発生した時には、「何で止まったんだ、何で止めたんだ」、という強い指摘を受けることも多々あります。

すると、「何かあっても機械は止まらないようにしておこう。」「止まってもすぐに起動させよう。」という発想になりがちです。

しかし、問題の真因が掴めないまま生産を続けても、また同じロスが発生し、ムダが再発してしまいます。
後工程(顧客)に迷惑をかけることにもなります。最悪の場合、会社の信用を失うことにもなりかねません。

機械を止めることは非常に重要

そうならないように、機械を止めることは非常に重要です。
しっかりと止めて、再発防止策を実行することで、次のことが期待できます。

・異常時の不良発生数が減少する。
・同じ問題が繰り返されなくなる。
・問題点が見える化され、埋没しない。
・自工程完結という考え方により、「品質は工程内でつくり込む」という意識が向上する。
・不良の再発防止策を考えることができ、その習慣により人材が成長する。

良い品質、良いライン、良い機械をつくる

異常を検知し、標準外の状態を知り、機械やラインが止まる、あるいは止める。

そして、管理監督者が真因を見つけ、取り除き、それを標準に組み込む。

という、改善のグッドサイクルを回し続けることが非常に大切です。

このグッドサイクルが、良い品質、良いライン、良い機械をつくるのです。

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