トヨタ生産方式(TPS)基礎講座~中級編~

人の「働き」と「動き」の違い【トヨタ生産方式基礎講座 中級編:第2章】

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人の「働き」と「動き」の違い【トヨタ生産方式基礎講座 中級編:第2章】」の学習ページです。
普段の業務で、動きを減らし、働きを増やせ、と 言われることもあると思います。このページでは、この「働き」と「動き」の違いについて、事例も交えて解説をしています。

第2章:人の「働き」と「動き」の違い

◆カイゼン講座:トヨタ生産方式基礎講座 中級編◆

トヨタ生産方式は、今や生産活動の基本中の基本と言ってよい存在です。

本講座では、標準作業や、稼働率と可動率の違い、後工程引取り生産の成立条件等を学習することが出来ます。

初級編はこちらから

第1章:標準作業とは
第2章:人の「働き」と「動き」の違い ⇒ このページはココ
第3章:見かけの能率向上と真の能率向上
第4章:省力化、省人化、少人化の違い
第5章:稼働率と可動率の違い
第6章:過剰在庫が生む新たなムダ ※無料一般会員限定
第7章:後工程引取り生産の成立条件とは ※無料一般会員限定
第8章:目で見る管理とアンドン

カイゼンベース(イラスト)

動画講義

1.働きと動きの違い

決められた時間第2章:人の「働き」と「動き」の違い-スライド5

普段、会社の中では、決められた時間の中で仕事をしています。

2つの時間第2章:人の「働き」と「動き」の違い-スライド6

そして、1日の時間は、大きく2つに分けることができます。

1つは、作業・業務をしている時間です。

もう1つは、仕事をしていない、ムダな時間です。

ムダな時間の例としては、手待ち、加工ミス、居眠り、過度な世間話等が挙げられます。

このムダな時間は、当然ながら、すぐにでも無くしていかなければいけません。

働きとは第2章:人の「働き」と「動き」の違い-スライド7

さらに、作業・業務も2つに分けられます。

1つは、付加価値を生む作業・業務です。

もう1つは、付加価値を生まないものの、今の仕事のやり方ではどうしても必要になる作業・業務です。付随作業、付随業務と呼ばれます。

この2つの中で、付加価値を生む部分が、「働き」と呼ばれます。

動きとは第2章:人の「働き」と「動き」の違い-スライド8

一方、直接付加価値を生まない付随作業・付随業務が、「動き」となります。

ニンベンがあるかないかで大きく違う第2章:人の「働き」と「動き」の違い-スライド9

このように、ニンベンがあるかないかで、大きな違いがあります。

働きは、付加価値を生んでいます。

動きは、付加価値を生んでいません。

いくら一生懸命動いて作業したとしても、それが付加価値を生んでいなければ、働きとは呼ばれないのです。
せっかく頑張って仕事をしても、「あなたは働いていない」 と言われたら嫌ですよね。

従って、仕事の中の動きを、いかに働きに変えていくのか、ということが非常に重要になるのです。

2.例題で働きと動きを判別してみよう!

働きはどれ?第2章:人の「働き」と「動き」の違い-スライド11

それでは、例題で 働き と 動き を判別してみましょう。

次の組立工程において、どれが働きで、どれが動きでしょうか?

作業の手順
① 部品を取る
② ビスを取る
③ 工具を取る
④ ビス締めする
⑤ 次工程へ送る

さて、この中で、働きはどれでしょうか?

① 部品を取る動作は、動きです。
② ビスを取る動作、これも動きです。
③ 工具を取る動作、これも動きです。
④ ビス締めする動作、これは働きですね!
⑤ 次工程へ送る動作、これは動きです。

そう、この組立工程の場合、働きは、④ ビス締めだけなのです。

普段何気なく部品を取ったり、モノを運搬したりしていると思いますが、これらは動きであり、働きではないのです。

付加価値が高まっているかどうか第2章:人の「働き」と「動き」の違い-スライド12

なお、働き と 動きの区別に迷ったら、次のように考えましょう。

「1日中続けた時に、付加価値が高まっているか」 で判断をしてみることです。

1日中、部品を取っていても、ビスを取っていても、工具を取っていても、何の付加価値も付きませんよね。

一方で、1日中、ビス締めだけをやることが出来たら、沢山の付加価値が付きますね!
同様に、1日中、モノを運んでいても、何の付加価値も付かないのもイメージできると思います。

このように、対象の動作を1日中続けて行なった時に、何の品物も出来ていない等、お客様からみて価値が上がっていないものは、ただの動きなのです。

あなたの普段の作業・業務の中では、働きがどのくらいあるか、動きがどのくらいあるかを、是非調査してみましょう。

3.第2章まとめ

第2章:人の「働き」と「動き」の違い-スライド14

最後に、人の「働き」と「動き」の違いをまとめましょう。

仕事・業務は、どのような3つの分類に分けられるでしょうか。

⇒価値、付随、ムダの3つです。

働き、動き、ムダの違いは何でしょうか?

⇒働きは、付加価値を生み出している仕事のこと。動きは、付加価値を生んでいない作業や業務のこと。ムダは、手待ちやミス等の、全く必要でないことです。

働きと動きの区別はどのように行なったらよいでしょうか?

⇒区別のポイントは、1日中続けた時に、付加価値が高まっているかを考えてみることです。対象の動作を1日中続けて行なった時、お客様から見て、付加価値が上がっているかで明確に区別することが可能です。


以上で、「トヨタ生産方式基礎講座 中級編 第2章:人の「働き」と「動き」の違い」の講義を終わります。
このコンテンツが、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
引き続き、その他の講義も是非ご覧ください。

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