トヨタ生産方式基礎講座~初級編~-スライド8

トヨタ生産方式とは(基本思想と2本柱)【トヨタ生産方式基礎講座 初級編:第1章】

本ページは、講座「k-003:トヨタ生産方式基礎講座~初級編~ 第1章:トヨタ生産方式とは(基本思想と2本柱)」の学習ページです。第1章では、トヨタ生産方式とは何か、どのような背景から生まれたのか、そして、ジャストインタイムと自働化の概要について解説しています。

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第1章:トヨタ生産方式とは(基本思想と2本柱) ⇒ このページはココ
第2章:ジャストインタイム生産とは
第3章:ニンベンの付いた自働化とは ※無料会員以上限定
第4章:ジャストインタイムと自働化の関係 ※法人会員限定
第5章:かんばんの基本について ※無料会員以上限定
第6章:平準化について(前編) ※無料会員以上限定
第6章:平準化について(後編) ※法人会員限定
第7章:7つのムダとは

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「トヨタ生産方式とは(基本思想と2本柱)」動画講義


「トヨタ生産方式とは(基本思想と2本柱)」スライド講義

第1章目次

第1章では、下記の順で学習を行ないます。

1.トヨタ生産方式について
2.トヨタ生産方式の基本思想と2本柱
3.ジャストインタイム、自働化の起源
4.ジャストインタイムとは
5.ニンベンの付いた自働化とは
6.第1章まとめ

1.トヨタ生産方式について

まずは、「トヨタ生産方式について」です。
トヨタ生産方式とは、
・お客様から注文されたモノを、
・より早く届けるために、
・最も短い時間で効率的に造ることを目的とし、
・数々の改善を積み重ねて確立された生産方式です。

トヨタ生産方式では、生産全般を、
・ムダの徹底的排除
・造り方の合理性の徹底追求
の思想で貫きシステム化されています。

トヨタ生産方式が生まれた背景

ここで、トヨタ生産方式が生まれた背景を確認しておきましょう。

20世紀初頭、米国ではT型フォードに代表される 大量生産の時代が幕を明け、「コンベアラインによる流れ分業方式」が発展しました。しかし、日本では市場の規模も小さく、多品種少量が求められ、同じような造り方をしても、到底米国には追いつけないことは明白でした。

この状況下で、トヨタ自動車では、「多品種少量生産において、どうやったら原価が安くなるかを一貫して考え続ける」ことで、現在のトヨタ生産方式を造り上げていきました。つまり、元々は、ロットを大きくして量産効果を狙うことが出来ない環境でも、お客様に安く品質の良いモノを提供するために生まれた生産方式なのです。

2.トヨタ生産方式の基本思想と2本柱

次に、「トヨタ生産方式の基本思想と2本柱」を確認していきましょう。
トヨタ生産方式の基本思想は、「徹底的なムダ排除による原価低減」です。

そして、この基本思想を貫くトヨタ生産方式の2本柱が2つあります。

1つ目の柱は、ジャストインタイムです。ジットとも呼びます。ジャストインタイムは、「必要なモノを、必要な時に、必要な分だけ、流れるように停滞なく」生産を行なうことを言います。

2つ目の柱は、ニンベンの付いた自働化です。ニンベンの付いた自働化は、「異常、問題があればその場で止まる、判る」仕組みを構築することを言います。

次のページから、ジャストインタイムとニンベンの付いた自働化は、どのように生まれたのか、そして、それぞれの意味について確認していきましょう。

3.ジャストインタイム、自働化の起源

次に、「ジャストインタイム、自働化の起源」を確認していきましょう。
ジャストインタイムの考え方は、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏により考案されました。豊田喜一郎氏は、トヨタグループの発祥、豊田自動織機の創業者である豊田佐吉氏の長男です。

今では世界を代表するトヨタ自動車ですが、第二次世界大戦後、経営危機に陥り、大規模なリストラを行なわざるを得ない時期がありました。当時、日本はアメリカと比べて圧倒的に生産性が低い状態でした。喜一郎氏は、「3年でアメリカに追いつく。さもなければ日本の自動車産業は立ち行かない。」と提起しました。

そして、アメリカとの差やコスト高になる原因を徹底的に研究した結果、ジャストインタイムで生産を行なうことが日本が生き残る道であることを見つけ出しました。

もう1つのニンベンの付いた自働化は、豊田佐吉氏により考案されました。豊田佐吉氏は日本を代表する発明家の1人で、数々の発明品を世に送り出しています。
その代表が、糸が切れたら自動的に止まる「G型自動織機」です。この発明は、糸が切れたことを監視する人が不要になり、大きな生産性向上に繋がった画期的なものでした。ニンベンの付いた自働化は、この「G型自動織機」に起源があります。

そして、ジャストインタイムとニンベンの付いた自働化という2つの思想を、具現化し体系化したのが大野耐一氏です。大野耐一氏はトヨタ自動車の副社長にまでなった人物で、当時全く理解されなかったこの2つの思想を少しずつ地道に具現化をしていきました。今ではトヨタ自動車社内だけでなく、サプライヤーから全くの他業種まで広く導入されています。

4.ジャストインタイムとは

それでは、トヨタ生産方式の2本柱の1本目、「ジャストインタイムとは」何か、概要を確認していきましょう。

必要なモノを、必要な時に、必要な分だけ

ジャストインタイムとは、「造りたいモノを、造りたい時に、造りたい分だけ造ること。」ではありません。「供給したいモノを、供給したい時に、供給したい分だけ運搬すること。」でもありません。

「必要なモノを、必要な時に、必要な分だけ、流れるように停滞なく」造り、運搬することです。

ジャストインタイムには3原則と呼ばれるものがあります。それは、「後工程引取り」「工程の流れ化」「必要数でタクトを決める」の3つです。

ジャストインタイムを成立させるためのキーワード

ジャストインタイムを成立させるためのキーワードの一部です。

かんばん、平準化、標準作業、1個流し、先入れ先出し等、ジャストインタイム生産を成功させるには、色々な視点で生産のレベルを向上させていく取り組みが必須となります。

5.ニンベンの付いた自働化とは

次に、トヨタ生産方式の2本柱の2本目、「ニンベンの付いた自働化とは」何か、概要を確認していきましょう。

人の働きを機械に置き換える

トヨタ生産方式で使われるジドウカとは、このニンベンの付かない自動化ではありません。

この自動化は、人の作業を機械に置き換える事を言います。
トヨタ生産方式では、このように、ニンベンの付いた自働化を使います。ニンベンの付いた自働化は、人の働きを機械に置き換える事を言います。

ニンベンの付かない自動機は、ただ動くだけの機械です。
ニンベンの付いた自働機は、善し悪しの判断をする装置がビルトインされた機械のことを言います。

6.第1章まとめ

最後に、第1章のまとめをします。
第1問、トヨタ生産方式は、生産全般をどのような思想で貫きシステム化しているでしょうか。
トヨタ生産方式は、ムダの徹底的排除と、造り方の合理性の徹底追求の思想で貫きシステム化されています。
これまでの歴史の中で、数々の改善を積み重ねて確立されており、今現在も進化している生産方式です。
第2問、トヨタ生産方式は大量生産方式でしょうか。それとも多品種少量生産方式でしょうか。
多品種少量生産方式です。多品種少量で量産効果が出ない場合でも、いかに原価を安くするか、そして、いかに高品質な製品をつくるかがそもそもの狙いです。
アメリカの大量生産方式へ対抗することと、日本の市場ニーズへ対応することを満たすために生み出されたものなのです。
第3問、トヨタ生産方式の2本柱は何でしょうか。
ジャストインタイムとニンベンの付いた自働化です。それぞれの表す意味を確実に覚えるようにしましょう。

以上で、「トヨタ生産方式基礎講座 初級編 第1章:トヨタ生産方式とは(基本思想と2本柱)」の講義を終わります。
引き続き、「第2章:ジャストインタイム生産とは」の学習を進めていきましょう。

「トヨタ生産方式基礎講座~初級編~」では、今や生産活動の基本中の基本と言ってよい存在であるトヨタ生産方式について解説しています。初級編では、トヨタ生産方式の2本柱「ジャストインタイム」「自働化」をはじめ、平準化、7つのムダ等の基本について学習していきましょう。

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