トヨタ生産方式(TPS)基礎講座~初級編~

平準化について(前編)【トヨタ生産方式基礎講座 初級編:第6章】

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平準化について(前編)【トヨタ生産方式基礎講座 初級編:第6章】」の学習ページです。
前編では、「マーケットインと平準化の関係」、「量の平準化」について確認し、ジャストインタイム生産の前提条件である平準化は何故必要なのか、解説しています。

第6章:平準化について(前編)

◆カイゼン講座:トヨタ生産方式基礎講座 初級編◆

トヨタ生産方式は、今や生産活動の基本中の基本と言ってよい存在です。

本講座では、トヨタ生産方式の2本柱である「ジャストインタイム」や「自働化」をはじめ、平準化、7つのムダ等の基本を学習することができます。

中級編はこちらから

第1章:トヨタ生産方式とは(基本思想と2本柱)
第2章:ジャストインタイム生産とは
第3章:ニンベンの付いた自働化とは
第4章:ジャストインタイムと自働化の関係 ※無料一般会員限定
第5章:かんばんの基本について
第6章:平準化について(前編) ⇒ このページはココ
第6章:平準化について(後編) ※無料一般会員限定
第7章:7つのムダとは

カイゼンベース(イラスト)

動画講義

1.平準化生産とは

平準化とは何か第6章:平準化について(前編)-スライド5

まずは、平準化とは何か、説明していきます。

平準化生産とは、平均化した水準で生産をすることです。
この平準化生産はジャストインタイムの前提条件となり、マーケットインでお客様のニーズに応えるためには必須の考え方となります。

ところで、マーケットインとは、何のことでしょうか。
それは、市場や買い手の立場に立って、必要とするモノを提供していくことです。

では、なぜ平準化生産をしなければマーケットインにならないのか、これを理解するのが本講義の目的です。

マーケットインについて第6章:平準化について(前編)-スライド6

ここで、マーケットインについて補足をします。

一番重要なことは、自社の商品が選ばれることです。
そのために、欲しい製品を、欲しい時に、お客様が求める価格で提供して行こうという考え方です。

欲しい製品というのは、必要な機能、欲しい機能を持つ製品のことを言います。
欲しい時にというのは、ジャストインタイムで、ということです。
お客様が求める価格でというのは、対価として払ってもよいと納得できる価格でということです。

当然のことですが、お客様はムダから発生するコストには、1円たりともお金を払いたくないと思っています。
従って、製品、商品をつくる上では、ムダを徹底的に排除していくことが不可欠なのです。

平準化の必要性第6章:平準化について(前編)-スライド7

そして、平準化という考え方を正しく理解せずに、マーケットインの考え方、つまりお客様のニーズから大きく乖離してしまっているケースが多々存在します。

そうならないように、本講義で、2種類の平準化の違いを理解し、なぜ平準化が必要なのか理解を深めていきましょう。

2種類の平準化というのは、量の平準化と種類の平準化です。
この2つを混同している人が沢山います。

新人や部下に聞かれた際に、正しく説明できるレベルを目指しましょう。

2.量の平準化について

量の平準化とは第6章:平準化について(前編)-スライド9

量の平準化とは、生産量、あるいは、生産数、生産時間等を、ある一定の区間内において、一定のボリュームにして生産を行なうことです。

当然のことながら、どんな製品の注文でも、お客様からの注文量は毎日、毎週、毎月バラバラです。

このバラツキにどうやって対応していくかが、非常に重要な生産課題となります。

2種類の対応方法第6章:平準化について(前編)-スライド10

一般的に、注文量のバラツキには、2種類の対応方法があります。

1つ目は、お客様からの受注量に合わせ、毎日生産量を変動させて造る方法です。日々の受注量と日々の生産量は、ほぼイコールになります。

もう1つは、一定の負荷になるように調整を入れる方法です。一定期間内の生産量は、ほぼ同じ量になります。

さて、この2つはどちらが正しい対応方法でしょうか。
10秒考えて、自分なりの 答えを出してみましょう。

一定の負荷になるようにする第6章:平準化について(前編)-スライド11

正解は、B、一定の負荷になるように調整を入れるのが実務上の対応です。

基本は月単位で平準化して生産します。
無暗に 受注量に合わせて、月内で日々生産量を変動させると、コストアップに繋がってしまい、結局はお客様のニーズに応えることが出来なくなってしまいます。
では、なぜコストアップに繋がってしまうか、次のページから説明していきましょう。

なぜ月単位での数量の平準化が必要か?第6章:平準化について(前編)-スライド12

グラフの3月の部分を見てみましょう。

量の平準化を全く考えずに生産をすると、人員は生産量が多い時に合わせて配置をしなければいけなくなります。
例えばこの例では、最少5人、最大10人の負荷ですが、月を通して10人の人員計画を組まざるを得ない状態です。
これでは当然遊びが発生してしまいます。

一方で、量の平準化を行なうと、月を通して7人が必要人員であり、遊びが発生することはありません。
この例だと配置人員の差は3人であり、明らかに違いが出ることがわかると思います。

一般的に、人員計画は、月単位で変更するのが妥当な対応です。
無暗に 日々のバラツキを吸収しようとすると、遊びが発生してしまい、付加価値を生まない労務費の増加によるコストアップに直結します。
月内の負荷を100%平準化することは、当然至難の業ですが、この考えを念頭に置いて、なるべく負荷のバラツキが起こらないような生産計画の作成を目指していきましょう。

量の平準化の負のスパイラル第6章:平準化について(前編)-スライド13

では、おさらいとして、量の平準化の負のスパイラルを確認していきましょう。

まず、量の平準化の未実施により、遊びや手待ちによるムダが発生します。

そして、そのムダにより、付加価値を生まない時間が増加、つまり労務費が増加します。

この労務費の増加は販売価格の上昇、あるいは利益の減少に繋がります。

そして、最終的には、競争力の低下に繋がっていくという、負のスパイラルに陥っていきます。

このような状況にならないためにも、量の平準化という考え方をしっかりと理解しておきましょう。

3.第6章前編まとめ

第6章:平準化について(前編)-スライド15

第1問、平準化生産とは何でしょうか。

⇒平準化生産とは、平均化した水準で生産をすることを言います。
ジャストインタイムの前提条件で、マーケットインには必須の考え方となります。

第2問、量の平準化とは何でしょうか。

⇒生産量や生産数等を、ある一定の区間内において一定のボリュームにして生産を行なうことです。

第3問、量の平準化が出来ていないとどうなるでしょうか。

⇒過剰人員による手待ちのムダの発生等により、原価アップとなってしまい、競争力の低下に繋がってしまいます。
そうならないように、量の平準化という考え方をしっかりと覚えておきましょう。


以上で、「トヨタ生産方式基礎講座 初級編:第6章 平準化について (前編)」の講義を終わります。
このコンテンツが、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
引き続き、その他の講義も是非ご覧ください。

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