経営戦略のフレームワーク

競争優位を確立!ポーターの3つの基本戦略とは

競争優位を確立!ポーターの3つの基本戦略とは【経営戦略フレームワーク】の学習ページです。
マイケル・ポーター教授が提唱した「3つの基本戦略」は、経営戦略の立案においては、とても有名なフレームワークです。3つの基本戦略を理解し、自社の経営戦略の立案に活かしていきましょう。

競争優位を確立!ポーターの3つの基本戦略とは

カイゼンベース(イラスト)

動画講義

1.ポーターの3つの基本戦略とは

競争優位を確立!ポーターの3つの基本戦略とは-スライド5

まずは、「ポーターの3つの基本戦略」の概要を確認します。

ポーターの3つの基本戦略とは、競争優位を築くための3つの基本戦略のことです。
3つの基本戦略とは、「コストリーダーシップ戦略」、「差別化戦略」、「集中戦略」を指します。

この基本戦略は、ハーバード大学ビジネス・スクールのマイケル・ポーター教授により提唱されました。
英語で表記すると、”Three Generic Strategies”となります。

マイケル・ポーターは、企業においては、この3つの基本戦略のうち、どれか1つに決めて、徹底的に実行すべきだと説いています。

3つの基本戦略 図解

競争優位を確立!ポーターの3つの基本戦略とは-スライド6

それでは、3つの基本戦略について図解で確認してみましょう。

横軸は、差別化と低コストを、縦軸には、幅広いターゲットと狭いターゲットを取っています。

この分類において、

①コストリーダーシップ戦略は、低コストかつ幅広いターゲットの領域に該当します。

②差別化戦略は、差別化かつ幅広いターゲットの領域に該当します。

③集中戦略は、狭いターゲットの領域に該当します。集中戦略においては、コスト集中か差別化集中のどちらかに資源を集中する形を取ります。

2.3つの基本戦略の詳細

それでは、それぞれの戦略について、詳細を確認していきます。

① コストリーダーシップ戦略

競争優位を確立!ポーターの3つの基本戦略とは-スライド8

まず、コストリーダーシップ戦略についてです。

コストリーダーシップ戦略は、「業界の中でコストナンバーワンを目指す戦略」です。

商品や材料を安く入手し、平均並みの製品仕様とし、徹底的な原価低減を行なう等により、競合他社を圧倒するコストダウンを実現します。それにより、低価格での製品やサービスの提供が実現し、「安く売っても儲かる戦略」が可能となります。

なお、コストリーダーシップ戦略を取っている代表的な企業としては、ユニクロ、マクドナルド、ニトリ、ヤマダ電機等が挙げられます。例えば、ヤマダ電機においては、コストリーダーシップ戦略を取る上で重要な、「規模の経済の実現」、「経験曲線効果の活用」、「仕入れ価格やオペレーションコストの削減」等を上手く組み合わせて行なっていることで、業界における競争優位を築いていることで有名です。

② 差別化戦略

競争優位を確立!ポーターの3つの基本戦略とは-スライド9

次に、差別化戦略についてです。

差別化戦略は、「圧倒的な差別化により、高くても売れる戦略」を取ることを指します。

差別化戦略の代表例は、高級ブランドメーカーです。
高級ブランドメーカーは、顧客が魅力的だと感じるブランド力を追求することにより、高額な商品でも顧客に買っていただくことが出来ています。ブランド力を高める方法には様々あり、商品づくりはさることながら、高級感のある店舗づくり、接客の良さ、希少性等が挙げられます。

なお、差別化戦略を取っている代表的な企業としては、オリエンタルランド、任天堂、ドン・キホーテ、スターバックス、モスフードサービス等が挙げられます。
例えば、モスフードサービスにおいては、高品質・高価格路線により、業界内で圧倒的なシェアを誇るマクドナルドとの差別化を明確に図っています。
マクドナルドとの違いは、商品の高品質化、高価格化、立地戦略、ターゲット層の明確化、店舗ディスプレイ、健康志向の訴求、食材へのこだわり等多数挙げられます。
1990年代後半、ファーストフード業界を中心とした外食チェーンの値下げ競争が発生しましたが、競合他社が次々と値下げ競争に走った中、モスフードサービスはほとんど値下げをせず、高級路線を維持しブランド力を維持していたことも有名です。

③ 集中戦略

競争優位を確立!ポーターの3つの基本戦略とは-スライド10

最後に、集中戦略です。

集中戦略とは、「特定の顧客層にターゲットを限定し、経営資源を集中させる戦略」です。ニッチ戦略とも呼ばれます。

集中戦略においては、2つのアプローチがあります。
1つは、コスト集中により、特定顧客に対してコスト削減をはかる方法、もう1つは、差別化集中により、特定顧客に対して徹底的に差別化する方法です。
比較的資本が小さい企業や多くの中堅企業が採用している戦略です。

手口を広げずに集中することで、特定の顧客層においては、大資本にも対抗できるようになります。

なお、集中戦略を取っている代表的な企業としては、スズキ、シャープ、オリンパス、しまむら等が挙げられます。例えば、しまむらは、コスト集中戦略の代表例です。衣料品業界において、20~50歳の主婦層を主なターゲットとし、いかに他社よりも低いコストを実現するかに重点が置かれます。低コストの実現のために、徹底したコスト管理を行なっていることでも有名です。このしまむらの経営戦略は、まさにコスト集中戦略のお手本のような存在と言えますね。

3.まとめ

競争優位を確立!ポーターの3つの基本戦略とは-スライド12

以上で学習した「基本戦略」ですが、必ず3つのうちどれか1つを選択しなければなりません。なぜならば、業界最高水準の製品を低コストで販売しようとしても、結局全てが中途半端になってしまい、競争優位が確立出来ないことにもなりかねないからです。

先程挙げた企業のように、成功している企業は、この基本戦略のうち必ずどれかを選択しています。欲張らず、曖昧にせず、基本戦略のうちのどれかを選択し、経営資源を集中させることで、成功する確率を上げていくことが大切です。

また、基本戦略を選んだら、その戦略を徹底することが大切であることも忘れてはいけません。高級路線で戦略を立てているのに、競合他社が値下げを行なったからといって、安易に追従してはいけません。基本戦略は、競争優位を確立するための大事な経営戦略ですので、徹底して進めていかなければなりませんよね。

今回は、マイケル・ポーター教授が提唱した、「ポーターの3つの基本戦略」について解説しました。是非3つの基本戦略を活用して、「自社らしい戦略の決定」に活かしていきましょう!


以上で、「競争優位を確立!ポーターの3つの基本戦略とは」の講義を終わります。
このコンテンツが、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
引き続き、その他の講義も是非ご覧ください。

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