能力育成/マネジメント

第1章:マネジメントとは(後編)-スライド4

マネジメントとは何か(後編)【初級管理職のセルフマネジメント:第1章】

【~ドラッカーに学ぶ職場マネジメント ~成果を出す管理者になろう!初級管理職のセルフマネジメント 第1章:マネジメントとは何か(後編)】の学習ページです。第1章後編では、引き続き、マネジメントの考え方、セルフマネジメントを徹底することの重要性について、事例研究により学習を進めていきます。

◆カイゼン講座:成果を出す管理者になろう!初級管理職のセルフマネジメント◆

マネジメントは、組織に成果を挙げさせる為の道具、ツール、機能と定義されています。本講座では、中堅社員・主任・チーフ・係長等の、「マネジメント手前の方々」を対象に、「マネジメントという概念」を理解して、自分自身をマネジメントするようになるためのエッセンスを学びます。初級管理職のセルフマネジメントを学び、成果を出す管理者を目指しましょう。

第1章:マネジメントとは何か(前編)
第1章:マネジメントとは何か(後編) ⇒ このページはココ
第2章:マネジメントの四面展開(前編) ※無料会員限定
第2章:マネジメントの四面展開(後編) ※無料会員限定
第3章:マネジメント各論~時間管理と仕事の改善~ ※法人会員限定
第4章:マネジメント各論~人間関係と人材育成~ ※法人会員限定
第5章:マネジメントのまとめ ※法人会員限定

本講座の監修者

本講座は、監修したカイゼンベース株式会社 田辺純先生が監修しています。田辺先生のプロフィールはこちらから確認しましょう!

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3.事例研究

セルフマネジメントを徹底することの重要性第1章:マネジメントとは何か(後編)-スライド4

それでは早速、事例研究を行なっていきましょう。

プランプラン、ドゥドゥ巡り、チェックレス、結果オーライという4つの視点の事例から、セルフマネジメントを徹底することの重要性について学びます。

プランプラン = 計画倒れの弊害①第1章:マネジメントとは何か(後編)-スライド6

まずはプランプラン、計画倒れの弊害の事例です。

1つは、「計画の立案に全力を注ぐが、計画が発表された後は関心が薄れている。」という現象です。

特に大企業に多い事例で、俗に「プランプラン」と揶揄されている現象のことです。
計画立案には、3か月近く莫大な労力を注ぐものの、発表後はメンバーに丸投げ状態になり、後は形式的に「結果」だけ集計して記録するだけになります。
または実行段階のプロセスには無関心のままになります。
ほとんどが成り行き任せになり、計画達成は意識されません。「運よく棚ぼた」ラッキーでもOKとなってしまうのです。

プランプラン = 計画倒れの弊害②第1章:マネジメントとは何か(後編)-スライド7

もう1つ、「期初の計画が、4半期ごとに激変して、何が計画なのかが不明になる。」という現象もあります。

特に中堅企業や零細企業に多い事例です。
四半期が経過し計画が未達成の場合、第2四半期に未達分が上乗せされます。
第2四半期も未達になると、第3四半期に上乗せされ、期末に未達成だと来期に上乗せされるというように、いつまで経っても計画の修正や変更を余儀なくされます。
当初見込みの計画とはおよそ異なる計画が次々と作成されて、何が目標だったのかも、メンバーは不明なまま「計画」だけが独り歩きしてしまうのです。
日本の職場において、一番多くみられるのは、このプランプランといわれる事例です。

みなさんの職場はどうでしょうか。
計画を作ることは一生懸命やりますが、作って終わり。これでは成果を出すことはできません。

ドゥドゥ巡り = 成り行き任せの弊害①第1章:マネジメントとは何か(後編)-スライド9

2つ目は、ドゥドゥ巡り、成り行き任せの弊害の事例です。

1つは、「実行段階になると、計画した以外のことが多忙になる(場当たり的な火消しに振り回される)」という現象です。

計画した行動や目標があるのに、緊急事態が次々と発生してその緊急事態に時間の大半を取られてしまいます。
緊急ではないが「重要な戦略的な行動」は常に先送りされます。
場当たり的な火消し作業によって、さも仕事をしているような錯覚に陥ります。

ドゥドゥ巡り = 成り行き任せの弊害②第1章:マネジメントとは何か(後編)-スライド10

もう1つは、「事前に想定していた計画内容とは別の「棚ぼた」ラッキーがあると、計画していたことは事実上なかったことにされる、いわゆる結果オーライ」です。

計画していた成果よりも、想定外の成果が出てくるともう計画していたことはしなくなります。
従って、成り行き任せの状態なので「棚ぼた」ラッキーがないと計画は未達成に終わってしまいます。
ビジョンや戦略等は「絵に描いた餅」になり、生真面目に取り組むよりは「放置」する方が当たり前になる風土が生まれます。
これらも、日本の企業・組織の中ではよくみられる事例です。
みなさんの職場はどうでしょうか。

チェックレス = レビュー無しの弊害①第1章:マネジメントとは何か(後編)-スライド12

3つ目は、チェックレス、レビュー無しの弊害の事例です。

1つは、「計画が未達成でも、各部署が横並びならば特に問題視されない(横並び現象)」です。

全体的に「黒字で事なきを得れば」各部署が未達成でも無関心のままになります。
赤字にならずに収支トントンの結果ならば未達成は不問として扱われます。
そもそも期末のレビューがないがしろにされます(計画ほど真剣にやらない)。
全部署が「横並び未達成」ならば特に問題視されない(来期頑張りましょう)。

チェックレス = レビュー無しの弊害②第1章:マネジメントとは何か(後編)-スライド13

もう1つ、「計画が未達成でも、トライ(試行)ならば〇になる(結果として◎や〇だらけの結果になる)」現象です。

結果が出なくてもトライ(試行)すれば〇扱いになります。
最後には評価に関係ないと皆が適当に流しています。
無理して「達成」しても、◎しかつきません(評価が報酬に繋がらない)。
計画未達成の部署なのに、結果は〇◎だらけで意味が無い状態です。▲や✖を書く習慣がなく、書いても評価に関係しません。
チェックが曖昧なために、結果をレビューしなくなれば、具体的な成果を刈り取ることはできなくなってしまいます。

みなさんの職場はどうでしょうか。

結果オーライ = 棚ぼた成果でもOKの弊害①第1章:マネジメントとは何か(後編)-スライド15

4つ目は、結果オーライ、棚ぼた成果でもOKの弊害の事例です。

1つは、「多くの組織は「ノーマネジメント」が当たり前になっている、つまり人事考課が無い状態」です。

人事考課をする際に、評価基準が曖昧模糊としているので結果オーライになります。
努力やチャレンジが見過ごされており、プロセスの重要性が無視されてしまいます。
最終的には「上司の好き嫌いが評価を決める」ので、人事考課は意味がない状態です。
優秀な人材は正当な評価や人事考課がある会社に去ってしまいます。

結果オーライ = 棚ぼた成果でもOKの弊害②第1章:マネジメントとは何か(後編)-スライド16

もう1つは、「期初の計画数字が四半期ごとに変化するので、何が真実の計画達成か不明になる(見かけの数字だけ)」現象です。

好調な部署には、次々と不調な部署の数字が上乗せされます。
不調な部署は、四半期毎に数字の目標が減額されてしまいます。
運よくたまたま期末に数字を達成すると、来期に大きな上乗せがあるので、多くが寸止めし、99%~97%程度に自己調整してしまいます。
これもよくある話です。

会社として、全体的に目標を達成すれば、各部署の目標が未達成であっても、また各構成員の目標が未達成であっても、ほとんどお咎めなしというのが、現状の日本の組織なのです。

何かイメージできましたか?第1章:マネジメントとは何か(後編)-スライド17

これら4つの事例研究を通じて、マネジメントの最も根底にある考え方は何かイメージできましたか?

大切な事は、セルフマネジメントを徹底して、4つの事例にあるように、職場にはびこるノーマネジメントの廃止をすることにあります。
ノーマネジメント現象に対処するということ、管理者任せにしないということ、これを徹底的に実践していかなければならないのです。

4.第1章まとめ

第1章:マネジメントとは何か(後編)-スライド19

第1問、ドラッカー博士の言う「マネジメント」の2つの役割とは何でしょうか。

⇒「自らの組織を通して社会に貢献すること」「課題すべてを今日と明日のバランスのもとに管理すること」の2つです。

第2問、日本での間違ったマネジメントとして、どのようなものが挙げられるでしょうか。

⇒「マイクロマネジメント」「結果管理マネジメント」「放置放任・ノーマネジメント」「集団責任・五人組マネジメント」「目標がそもそも「ない」」等が挙げられます。

第3問、職場にはびこる「ノーマネジメント」現象に対処するには何が必要でしょうか。

⇒「セルフマネジメント」を徹底することが必要です。


以上で、「成果を出す管理者になろう!初級管理職のセルフマネジメント 第1章:マネジメントとは何か(後編)」の講義を終わります。
このコンテンツが、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
引き続き、その他の講義も是非ご覧ください。

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