能力育成/マネジメント

第1章:マネジメントとは(前編)-スライド11

マネジメントとは何か(前編)【初級管理職のセルフマネジメント:第1章】

【~ドラッカーに学ぶ職場マネジメント ~成果を出す管理者になろう!初級管理職のセルフマネジメント 第1章:マネジメントとは何か(前編)】の学習ページです。第1章では、マネジメントの考え方、セルフマネジメントを徹底することの重要性について学習を進めていきます。

◆カイゼン講座:成果を出す管理者になろう!初級管理職のセルフマネジメント◆

マネジメントは、組織に成果を挙げさせる為の道具、ツール、機能と定義されています。本講座では、中堅社員・主任・チーフ・係長等の、「マネジメント手前の方々」を対象に、「マネジメントという概念」を理解して、自分自身をマネジメントするようになるためのエッセンスを学びます。初級管理職のセルフマネジメントを学び、成果を出す管理者を目指しましょう。

第1章:マネジメントとは何か(前編) ⇒ このページはココ
第1章:マネジメントとは何か(後編)
第2章:マネジメントの四面展開(前編) ※無料会員限定
第2章:マネジメントの四面展開(後編) ※無料会員限定
第3章:マネジメント各論~時間管理と仕事の改善~ ※法人会員限定
第4章:マネジメント各論~人間関係と人材育成~ ※法人会員限定
第5章:マネジメントのまとめ ※法人会員限定

本講座の監修者

本講座は、監修したカイゼンベース株式会社 田辺純先生が監修しています。田辺先生のプロフィールはこちらから確認しましょう!

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はじめに

ドラッカー博士の重要な言葉第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド3

はじめに、プロローグとして、ドラッカー博士の重要な言葉を皆さんにお伝えしたいと思います。

マネジメントは人の振る舞。真摯さは学べない。だから真摯な人を選ぶしかない。

マネジャーの仕事は、体系的な分析の対象となる。マネジャーができなければならないことは、そのほとんどが教わらなくても学ぶことができる。しかし、学ぶことのできない資質、後天的に獲得する事のできない資質、初めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。

このドラッカー博士の言葉、あなたはどう感じますか?正直、誠実、高潔。マネジメントを行なう人物は、これらの言葉が当てはまる人がなるべきである、という言葉です。

自問自答のセルフチェック第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド4

皆さんがこれから初級管理職として、マネジメントの一員に加わるという立場であるならば、ここに示している「自問自答のセルフチェック」をしてみましょう。
全部で6項目あります。Yes/Noで答えてみましょう。
さて、どういう結果になるでしょうか。そこは皆さんの真摯さ次第です。

① 結果や成果を自分に都合よくごまかしたりはしない。
② 物事や人間と真正面から真剣に向き合っていける。
③ 不正や腐敗を見ていて放置しない。他人事で逃げない。
④ 我欲私欲を抑えて社会に貢献することを選択できる。
⑤ 周囲の人々の「悪意を持った行動」に同調しない。
⑥ 誰かの足を引っ張って邪魔したり妨害したりしない。

さて、いくつYesがありましたか?

私たち人間は弱い生物です。だからこそ真摯さが必要となります。
自己の弱さに負けると、「セルフマネジメント」はできません。
今からでも自己自身に対する厳しさを養うことが不可欠なのです。

1.マネジメントの役割

P・F・ドラッカー博士によるマネジメントの役割
第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド9

まずは、「マネジメントの役割」についてです。

ドラッカー博士曰く、マネジメントには2つの大きな役割があります。

まず1つ目は、「マネジメントには、自らの組織を通して社会に貢献する役割がある。」ということです。

具体的には、
① 自らの組織に特有の使命を果たす。
② 仕事を通じて働く人々を生かす。
③ 自らが社会に与える影響を処理すると共に、社会の問題に貢献する。
という3つが挙げられています。

もう1つは、「マネジメントは管理する。」ということです。

成果を上げること、人を生かすこと、社会に与える影響を処理すること、社会に貢献すること。
これらの課題すべてを今日と明日のバランスのもとに果たすこと。
これがマネジメントの大事な役割として説明されています。

実はこの2つ、結局1つのことを言っています。
私たちは組織を通じて、人を活かし、社会に貢献し、具体的な成果を上げる、そのための役割として、マネジメントが必要になるということです。

PDCAサイクルの基本第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド10

マネジメントの役割を果たすために必要な最も基本的な概念は何だと思いますか?

そう、皆さんご存知の「PDCAサイクル」です。
ルーティンワークのマネジメントスタイルとなります。

PDCAは、Pは、Plan:計画を立てること、Dは、Do:計画を実行すること、Cは、Check:計画と実績の差異を見ること、Aは、Action:次の計画に反省を活かすことを指しており、このサイクルでマネジメントすることにより、スパイラルアップし、成長進化が遂げられていきます。

PDCA、PDCA、PDCAと、少しずつ、少しずつ成長進化を遂げていくことになります。

STPDサイクルへの進化第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド11

PDCAサイクルの更に上にあるのは、イノベーティブなマネジメントスタイルである、STPDサイクルへの進化の流れです。

STPDサイクルとは、Sは、See:現状を観察すること、Tは、Think:真因を探求すること、Pは、Plan:計画を立てること、Dは、Do:試行錯誤すること(正解の無い状況を打開する)というサイクルを指しています。

STPDサイクルの最も重要なことは、「現状打破するために、まずは、SeeとThinkがある」ということです。
現状を観察し、その真因を探求することによって初めて、前年とは連鎖しない、不連続な変革的取り組みを成すことが可能となるのです。

To Doリストにしてみよう!PDCA第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド12

それではここでエクササイズです!
明日あなたがやるべきことを、ToDoリストにしてみましょう!
日々の自分の仕事のPDCAを回す訓練です。
次の通りに進めてみましょう。

ステップ1:付箋紙8枚に明日の予定を書きます。

ステップ2:付箋紙を優先順位順に並べ、午前中の予定に入れます。

ステップ3:午後予定と急がない予定を午後に入れます。

ステップ4:実施済みは付箋を廃棄します。

ステップ5:残った予定は明日の午前中に組み込んでいきます。

さぁ、実際にやってみましょう!

To Doリストにしてみよう!STPD第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド13

PDCAのエクササイズが出来たら、一歩上のエクササイズ、STPDサイクルにチャレンジしてみましょう!
次の手順で実際に行ないます。

ステップ2-1:良く先送りされる作業や予定を「観察」します。

ステップ2-2:「観察」したことから、明らかになった真因を「考えて」みましょう。なぜなぜなぜと、最低限3回は深堀りしてみてください。

ステップ2-3:真因を解決する「施策を複数設定」してみましょう。例えば、

  • 必要性がないかもと考え、あえて「一旦止めてみる」
  • 作業を効率化できないか模索してみる
  • 他に成功している事例から学ぶ
  • その作業以外で、目的を達成できることを編み出す

等の視点で設定していきます。

ステップ2-4:試行錯誤を繰り返します。例えば、

  • 体系的に段階的に廃棄する
  • 継続的に改善する
  • 成功・機会を探求する
  • イノベーションを試みる

等の試行錯誤を継続的に繰り返していきます。

さぁ、みなさんいかがでしたでしょうか?
このエクササイズはセルフマネジメントにおいては非常に大切な視点です。是非実践してみてください!

2.マネジメントと目標管理

マネジメントを実践する上での大切な考え方①第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド15

続いて、「マネジメントと目標管理」について確認していきます。
ドラッカー博士から学ぶことができる「マネジメントを実践する上での大切な考え方」が2つあります。

1つ目は、「自己管理による目標管理こそ、マネジメントの哲学たるべきものである。」ということです。

  • 目標管理の最大の利点は、自らの仕事ぶりをマネジメントすること。
  • 自己管理による目標管理は、人間というものが責任・貢献・成果を欲する存在であると前提する。
  • われわれは、人間というものがほぼ期待どおりに行動することを知っている。

ドラッカー博士は、自己管理による目標管理こそ、最もマネジメントの基本になる考えだと言っているわけです。

マネジメントを実践する上での大切な考え方②第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド16

もう1つの考え方は、目標は自らの組織があげるべき成果を明らかにしなければならないということです。

  • 目標は、組織全体の目標から引き出したものでなければならない。
  • 目標は、短期的な視点と共に長期的な視点から規定しなければならない。
  • 目標は、組織への貢献によって規定しなければならない。

つまりドラッカー博士は、目標の設定というものが、マネジメントを実践する上で、最も重要であるということを訴えているわけです。

目標による管理と自己管理第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド17

それでは、目標による管理と自己管理について概念を確認します。

ここには2つの図を示してあります。

左の図が、間違った「目標管理」(ノルマの分配方式)です。
実はこの状態がよく見かけられます。いわゆる、組織の上位下達の方式です。
組織目標が、会社・組織の集団責任となり、役割と責任の曖昧化が起こります。

それに対して、右側に描いてあるのが、自己管理・セルフマネジメントの図です。
組織目標と個人目標とを連鎖させ、役割と責任の自己認識に基づいて、自己管理とセルフマネジメントが行なわれます。

これにより、自己決定による成長動機と、組織貢献へのコミットメントが引き出されていくという構造になっていくのです。

我が国日本での目標管理事情第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド18

では、我が国日本での目標管理事情はどうなっているのでしょうか。
残念ながら、間違った「目標管理」(ノルマの分配方式)がよく見られるのが実情です。
どのような不具合があるのか、いくつか挙げてみます。

  • マイクロマネジメント:逐一行動監視する、人を信用しない
  • 結果管理マネジメント:プロセス無視・目標達成すればOK
  • 放置放任・ノーマネジメント:計画だけ与えて後は無視放置する
  • 集団責任・五人組マネジメント:チームで共同責任を取らせる
  • 目標がそもそも「ない」:会社全体の目標だけ

このようなマネジメントでは組織も個人も成長していかないのは火を見るよりも明らかです。

なぜ日本の目標管理はズレてしまったのか?第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド19

なぜこのような形で、日本の目標管理はズレてしまったのでしょうか。
2つの理由が考えられます。

1つは、日本の会社が、年功序列システムだからです。目標と無関係に、年齢によって給与も役職も上昇していくという考え方です。
もう1つは、前年の前例重視だからです。前年比だけで物を考える傾向性があります。

しかし、現在のように、高度成長が見込めない安定成長時代、むしろデフレスパイラルで年々下がっていく経営環境の中では、これらのやり方はまったく通用しなくなっていることを認識せねばなりません。
今一度、本来のマネジメントの考え方、自己管理とセルフマネジメントによる目標管理が大事であることをしっかりと認識することが大切です。

あなたが自分自身の「健康管理」をするならばどうするか?第1章:マネジメントとは何か(前編)-スライド20

それではエクササイズです。
あなたが自分自身の「健康管理」をするならばどうするか?このスライドに則して考えてみましょう。

一番左に書いてあるのは、考えられ得る健康管理の様々な切り口です。

そして、右側に書いてあるのは、原因系と結果系をロジックツリーで整理したものとなります。

真ん中にブラックボックス(正解のない施策群)がありますが、ここが一番のポイントです。

原因系に集中していくことにより、「セルフマネジメント」になっていきます。具体的には、

  • 食事内容の見直し
  • 夜の飲酒等の食事の改善
  • 残業時間の改善

等に取り組むことによって、はじめて自分自身の健康管理を実践するということが可能になるのです。
漠然と一番左にあるような項目を、「さあ管理しよう」と言っても、なかなか成果に繋がらないですよね。


以上で、「成果を出す管理者になろう!初級管理職のセルフマネジメント 第1章:マネジメントとは何か(前編)」の講義を終わります。
このコンテンツが、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
引き続き、その他の講義も是非ご覧ください。

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