品質管理と品質改善活動

品質優先の考え方【品質管理と品質改善活動:第1章】

品質優先の考え方【品質管理と品質改善活動:第1章】の学習ページです。ものづくりにおいては、お客様のことを第一に考えた製品やサービスを提供していくことが必要不可欠です。
品質方針やマーケットインという用語も含めて、品質を優先する考え方について学習しましょう。

第1章:品質優先の考え方

◆カイゼン講座:品質管理と品質改善活動◆

ものづくりにおいては、お客様のことを第一に考えた製品やサービスを提供していくことが必要不可欠です。本講座では、品質優先の考え方、自工程保証の考え方、品質改善と維持管理の考え方等を紹介しています。

第1章:品質優先の考え方 ⇒ このページはココ
第2章:後工程はお客様(自工程保証の考え方)
第3章:品質改善と維持管理の考え方(PDCAサイクルとSDCAサイクル)
第4章:プロセス管理と源流管理
第5章:標準化の必要性
第6章:重点指向の考え方
第7章:QCストーリーと小集団活動(QCサークル)



カイゼンベース(イラスト)

動画講義

1.品質優先の考え方とは

品質は誰が管理する?第1章:品質優先の考え方-スライド5

まずは、品質優先の考え方について確認しましょう。

はじめに、みなさんに質問です。
品質は、誰が管理するものでしょうか?当てはまると思うものを選んでください。

① 社長、工場長等の経営層の人
② 品質管理部門の人
③ 品質保証部門の人
④ 管理職等の役職が付いた人

自分なりの答えが出ましたか?

正解は、全て間違い、あるいは全て正解とも言えます。

つまり、品質管理というものは、特定の部門の社員が行なうのではなく、全社員が行なうものです。
従って、品質管理の基本的な考え方は、全社員が理解する必要があります。

品質管理を全社で推進していくには・・・第1章:品質優先の考え方-スライド6

品質管理を全社で推進していくには、何が必要でしょうか。

まず第一歩として、関係者全員の考え方や方向性が「品質を優先する!」という価値観で一致していることが大切です。

品質優先とは、「短期的な利益追求よりも、良い品質の製品やサービスを提供することを優先する考え方」のことです。

コストダウン等ももちろん大事ですが、コストダウンによる利益だけを優先するのではなく、しっかりと良い品質の製品の提供を第一に考えることが大事です。そのことにより、結果的に顧客の信頼を獲得し、将来的な売上拡大や利益増加に繋がっていくことになるのです。

利益を上げるための活動は、肝心の品質がおろそかになっては実現できない第1章:品質優先の考え方-スライド7

イメージ図で描くと、このような関係になります。

コストダウンやリードタイム短縮、在庫削減等の活動は、品質優先(品質第一、品質至上)という土台の上に成り立ちます。

利益を上げるための活動は、肝心の品質がおろそかになっては実現できないということをはっきりと認識しなければなりません。

そのためにも、この品質優先の価値観を組織全体で共有していく必要があります。つまり、行動規準としての品質方針が大切となるのです。

2.品質方針とは

品質優先の価値観を浸透させる!第1章:品質優先の考え方-スライド9

それでは、品質方針について確認していきましょう。

品質方針とは、品質優先の価値観を浸透させるために必要不可欠なものです。

ISOでは、「トップマネジメントによって正式に表明された、品質に関する組織の全体的な意図及び方向付け」と定義されています。

この品質方針は、会社方針と整合を取りながら、製品やサービスの品質に対する組織の行動規準や方向性を経営トップ・幹部から正式に表明したものとなります。

品質方針を設定する際のポイント第1章:品質優先の考え方-スライド10

品質方針を設定する際のポイントは、次の通りです。

  • 組織の目的に対して適切であること。
  • 要求事項へ適合していること
  • 継続的な改善へのコミットメントを含むこと。
  • 品質目標を設定し、レビューすること。
  • 組織全体に伝達され、理解されること。

これらのポイントを踏まえ、ただ形だけの品質方針とならないようにしていかなければなりません。

また、品質方針を設定する際には、理想と現実のギャップを経営者がしっかりと認識し、理想論ではなく、達成可能なものにすることが大切です。あまりに理想論だけを掲げた品質方針となってしまい、それを見た社員が「またか」と思うことがないように、注意が必要です。

貴社の品質方針を書き出してみましょう!第1章:品質優先の考え方-スライド11

それではここで、みなさんの会社の品質方針を思い出して書き出してみましょう!

・・・

書けましたか?
普段、目にしているはずでも、いざ書き出そうと思うと、意外と書けない方も多いのが品質方針です。書けなかった方は、今一度自社の品質方針を見直してみましょう。

3.顧客指向で行なう品質管理

品質管理では、マーケットイン(顧客指向)の考え方が大切第1章:品質優先の考え方-スライド13

それでは次に、「顧客指向で行なう品質管理」について確認していきます。

製品やサービスを顧客に提供するにあたっては、企業側の視点を優先した考え方である、プロダクトアウトと、そして、顧客の視点を優先した考え方である、マーケットインという2つの考え方があります。

この2つの考え方のうち、品質管理では、マーケットイン(顧客指向)という考え方が非常に大切となります。

それぞれの言葉の意味について確認しましょう。

どちらが良い、どちらが悪いというものではないが・・・第1章:品質優先の考え方-スライド14

マーケットインとは、「お客様ニーズを把握し、それを満たす製品やサービスを提供していくこと」を指します。お客様の満足度をいかに高められるかを重視する考え方です。つまり、「顧客が望む売れるモノだけを売る」という考え方で、顧客のニーズありきで商品開発を行ないます。

一方、プロダクトアウトとは、「会社の方針や作りたいもの・売りたいものを基準に商品開発を行うこと」を指します。プロダクトを作ってから、どのように販売していくかを考えるスタイルです。つまり、「良いものであれば売れる」という考え方で、自社の技術や強みを生かした商品展開を行ないます。

この2つの考え方は、どちらが良い、どちらが悪いというものでもありませんが、品質管理においては、特にマーケットインの考え方で製品を管理していくことが非常に大切です。

お客様の側に立ちマーケットインで考えよう!第1章:品質優先の考え方-スライド15

製品やサービスを提供する側としては、次のことを考えたものづくりを行っていく必要があります。

  • お客様が求める品質基準
  • お客様が求める価格
  • お客様が求める量・納期
  • お客様にとっての生産性
  • 地球環境の保全
  • お客様を含む関係者全員の安全と健康

これらのことをしっかりと意識することが、お客様の側に立ちマーケットインで考えることになります。
既に世の中に出回った製品に対する品質管理は、マーケットインという考え方を強く意識して品質管理を行なっていくようにしましょう。

4.第1章まとめ

第1問、品質は誰がどのような意識を持ち管理するでしょうか。

⇒社員全員が、品質を優先するという意識を持って管理します。経営者から品質方針を全社員に落としこむことで、品質優先の価値観を組織全体で共有していくことが大切です。

第2問、品質優先とはどんな考え方でしょうか。

⇒短期的な利益追求よりも、良い品質の製品やサービスを提供することを優先する考え方です。

第3問、マーケットインとはどんな考え方でしょうか。

⇒お客様ニーズを把握し、それを満たす製品やサービスを提供していく考え方がマーケットインです。
お客様の満足度をいかに高められるかを重視します。
品質管理においては、いかにマーケットインで管理を行なうことが出来るかが、つまり、いかにお客様のニーズを満たすことを考えて製品やサービスを提供していくかが非常に大切です。


以上で、「品質管理と品質改善活動 第1章:品質優先の考え方」の講義を終わります。
このコンテンツが、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
引き続き、その他の講義も是非ご覧ください。

◆その他の章はこちらから◆

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