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人手が足りない今こそ自主保全を

「人手が足りない今こそ自主保全を」の学習ページです。設備は保全員だけが守るものではなく、現場の「自主保全」を中心に守っていくものです。本ページでは、自主保全の大切さ、そして自主保全の第一歩としての清掃点検について解説しています。
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設備は現場の「自主保全」で守ることの大切さについて解説

清掃すると逆に故障が発生?

以前、ある会社で現場パトロールをしている際、粉塵まみれになっているモーターを目にしました。「この状態だと、いつ故障が起きてもおかしくないですね。」と言うと、製造部長さんは、間髪入れずにこう答えました。

「いやいや先生、うちの設備はいじらないほうがいいんです。下手に清掃すると逆に故障が発生してしまうので、敢えて触らないようにしています。」

実は、このような間違った考え方を持っている管理者は少なくありません。

「設備を守る人=保全員」という考え方が定着・・・

この会社でも、実際に過去の故障履歴を追ってみると、ドカ停(長時間停止)が度々発生していました。数ヶ月に1度は、半日単位の停止で生産は止まってしまっているのです。その事実を数字で見ると、製造部長さんも観念したと思いきや、こう言いました。

「そうですね。たしかに保全不足が原因のトラブルは多々あります。ただ、うちは保全部門の人材が手薄で、なかなか設備のことまで手が回らないんです」

ここでも間違った考え方が出てきました。これからの時代、私つくる人、あなた直す人、という、分業がもたらす故障の頻発から脱却していかなければいけません。「設備を守る人=保全員」という考え方が定着してしまっているのです。設備台数が増え、慢性的に保全員が不足する今、保全員だけで日々全ての設備を点検し整備することは、工数面から見ても現実的ではありません。

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設備は現場の「自主保全」で守るもの

設備は現場の「自主保全」で守る、これが基本的な考え方です。

では、限られた保全員で、故障がなく高い生産性の職場を実現していくには、どうしたらよいのでしょうか。

答えは1つ、「清掃不足や給油不足等がもたらす故障を極限まで減らす」ための活動を継続的に行なっていくことです。

「オペレーターが正しく給油をしていたら、ギアの破損は起こらなかったかもしれない」
「点検の際に、部品の摩耗に気付けていたら、破損して設備停止する前に交換が出来たかもしれない。」

このようなことを考えながら、「清掃不足、点検不足、給油不足、これらによる故障は自分(現場)で守るべきもの」という意識を現場で働く皆が持つことが必要です。

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第一歩として清掃点検を行なおう!

そして、その第一歩として、日々の清掃に点検の要素を含めた「清掃点検」を行なうことをおススメします。

保全員の方の困り事として、こんなことを聞いたことはありませんか?

「もう少し早く知らせてくれていたら、もっと簡単に直せたのに・・・」
「なぜこんな状態になるまで放っておいたのか・・・」

手遅れになってからの保全工数は何倍にもなってしまいます。そして、清掃点検を行なうことは、保全員の工数低減だけではなく、設備の異常にすぐに気付ける現場の人材を育成する効果もあります。

日常的に設備と触れ合いながら、清掃を繰り返していると、

「あれ?いつもは無い振動が発生しているな。」
「もしかすると、近々故障で止まってしまうかも。」

というように、異常に気付く力が大きく向上します。

TPM活動は「異常に気付く感度を上げる」ことが本質

設備の効率を上げることを目的の1つとしたTPM活動も「社員が設備等の異常に気付く感度を上げる」ことが本質です。

人材市場を見ると、設備保全が出来る人材は極端に少ないのが現状で、今後もそれは続くと予想されます。一方で、生産性を向上させ競争力を付けるには、設備トラブル撲滅は避けては通れません。

そんな今こそ、現場で自分の設備を守る「自主保全」の第一歩として、清掃点検を始めてみてはいかがでしょうか。

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カイゼンベース株式会社 藤澤カイゼンベース株式会社
代表取締役CEO 藤澤 俊明

講座監修者・コラム執筆者のプロフィール

東京理科大学大学院修了後、トヨタ自動車(株)では生産技術部門で新規生産ライン構築や海外工場立上げ等に従事。その後製造系大手コンサルティングファームを経て独立。自動車部品工場、組立工場、鋳造工場、食品、化学プラント等、幅広くコンサルティング実績を積み重ねている。2015年にカイゼンベース株式会社を設立し、人材教育等の現場力・カイゼンの発展に向けて活動している。


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