間接/生産管理/購買調達

第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド19

生産統制の考え方と工程管理のポイント【実務における工程管理:第2章】

【納期遵守率を向上させる!実務における工程管理 第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント】の学習ページです。第2章では、生産統制を行なう上で、工程管理担当者が押さえておくべき考え方とポイントについて学習していきます。

◆カイゼン講座:納期遵守率を向上させる!実務における工程管理◆

お客様から要求された納期を確実に遵守することで、お客様からの信頼を得続けることは、事業活動には欠かせないことです。本講座では、納期遵守率を向上させるために必要な工程管理の基本について学習を行ないます。工程管理のコツを習得し、実務に活かしていきましょう。

第1章:生産管理と工程管理
第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント ⇒ このページはココ
第3章:工程管理のコツ~情報の一元化~ ※無料会員限定
第4章:工程管理のコツ~仕事の負荷の平準化~ ※無料会員限定
第5章:工程管理のコツ~生産進捗の見える化~ ※法人会員限定
第6章:工程管理のコツ~10分ミーティング~ ※法人会員限定
第7章:工程管理のコツ~ジャストインタイム~ ※法人会員限定
第8章:工程管理のコツ~5S活動の徹底~ ※法人会員限定

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1.生産統制の大前提

製品が顧客に届かないとお金は入ってこない第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド5

はじめに、まずは生産管理とは何か確認します。

生産統制を行なう上で認識しておかなければならないこと、それは、いくら頑張って仕事をしていると言っても、いくらやる気があっても、どんなに仕事ぶりを評価されても、どんなに良い仕組みがあっても、製品が顧客に届かないとお金は入ってこないということです。

当たり前のことのようですが、「あくまで顧客目線で仕事をすること」の大切さをしっかりと認識せずに仕事をしてしまい、結果が出ていないのにも関わらず、頑張っていることに満足してしまうようなことになっていることが少なくありません。

顧客の要求を満足すること、それをしっかりと意識した上で、日頃の頑張りがしっかりと結果に繋がるように、生産統制、つまり生産の進捗を確実に管理しなければならないのです。

管理とは第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド6

ここで、そもそも管理とは何か確認しましょう。
管理とは、望ましい姿を設定し、その姿を維持するための活動のことを指します。

生産管理における望ましい姿、それは、顧客目線でのあるべき姿です。
これは、工場全体最適で考えなければ上手くいかないものとなります。

この写真を見てください。何が見えますか?

・・・

虫ではない、何かのキャラクターが見えてきませんか?

生産統制においては、「木を見て森を見ず」にならないように、“問題”を取り扱うことが必要不可欠であることを今一度頭の中にしっかり刻んでおくことが大切です。

“問題”に関する大事な考え方第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド7

では、“問題”に関する大事な考え方についても確認しておきます。

押さえておくべきはこの2つ、問題が発生する原因は、人ではなく、仕事の仕組みにあること。問題は仕事の仕組みにより未然に防ぐものであることです。

工程管理における問題、つまり進捗の遅れも仕組みで防ぐという考え方が大前提となります。
担当者の裁量で防ぐのではいけません。会社・組織の仕組みとして、誰が担当しても遅れが発生しない仕組みづくりが大切なのです。

2.日常的に行なう工程管理の業務

工程管理担当者は、単独で進捗を管理するのではダメ第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド9

それでは次に、「日常的に行なう工程管理の業務」について確認していきます。

工程管理業務においては、製品を決められた期日までに確実に届けるために、製品が計画通りに流れているか、進捗管理が出来ている状態をつくっていかなければいけません。

例えば、

  • 計画に対する現在の作業の進み具合
  • 必要な手配品、社外依頼の状態
  • 顧客の最新要望(変更有無)

等がその一例です。

そして、もし遅れを認識したら、障害をすぐさま取り除きます。

工程管理担当者は、単独で進捗を管理するのではいけません。
作業の手配・準備から作業完了までの一連の流れを、各工程のキーマンをしっかりと巻き込み掌握する必要があります。

工程管理担当と各工程のリーダーが協力して取組む第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド10

そのためにもまずは、生産管理の3要素であるQCDを守るためにどこを重点管理すべきなのか、リスクはどこにあるのか、ネックはどこなのか等、事前検討重視の体制づくりを行ないましょう。

その上で、日常では、突発対応、予定変更、督促等、沢山のイレギュラーな事柄が発生します。
そんな時、場合によっては、現場から冷たくあしらわれ、なかなか対応してもらえないこともあるかもしれません。
それでも、工程管理担当者は、それくらいで諦めてはいけません。

早い段階で、然るべき職位の人物を集め、しっかりと工程間調整を行なう等、異常の早期発見とリスク対策を行なっていくことが必要です。

工程管理においては、質・量・コスト・タイミングの厳守等、厳しい顧客要求を満足させるために行動することが求められます。

お客様との約束を守り納入することが、顧客満足の基本です。その原則を生産部門の代表として実践すること、それが、工程管理担当の使命であり、各工程のリーダーとしっかりと協力して取り組むことが必要不可欠なのです。

工程管理の業務第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド11

それでは、工程管理の業務をもう少し細分化してみましょう。

工程管理は、工程計画・事前検討、作業指示、作業実行フォロー、生産実績管理・改善 の3つに大きく分けられます。

この3つの業務において、工程管理担当者は、生産計画に対する進捗を確認し、遅れがある場合は、挽回策の実行や必要に応じて計画を修正します。

これは、各工程のリーダーと共に、日々回していくものになります。

そして、管理職の立場の人は、定期的に第3者視点で状況チェック、納期遵守率、目標達成率等を定量評価等を行なうことによりサポートを必ず行なうようにしていきましょう。
この管理職の役割も非常に大事です。工程管理担当者に丸投げをするようなことは決して許されません。
工程管理担当者が業務をスムーズに回せるように、営業部門等の他部署との橋渡しの必要性等も日々考えながらサポートを行なうようにしましょう。

日常的に行なう工程管理業務の具体例第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド12

それでは、日常的に行なう工程管理業務について、もう少し具体的な例を確認していきましょう。

1つ目は、最適な作業方法・工程の決定です。
生産の諸条件配慮のもと、要求の品質、コスト、納期、生産性を達成するための手順・人員配置・設備の評価を行ないます。
また、実行の際に必要な支援、指示を行ないます。

2つ目は、手持ちの生産資源の最適活用検討です。
組織・人・技能・モノ・情報・設備・金の最適な組み合わせを検討します。

3つ目は、生産進捗のフォローアップと評価です。
生産進捗状況を適宜把握し、目標達成状況を評価します。
これは、日、週、月等の単位のものがあります。
また、ネック工程の対策を図っていきます。
ボトルネック対策は、目先の対策に加え、長期的な視点での対策が必要です。

4つ目は、最適作業編成の決定です。
職場・組織の枠を超えた視点で生産編成を検討・提案・調整します。
変化に対応し、常に最適化を行なうようにしましょう。

5つ目は、最適ロット・発注先の検討対策です。
購買部門、協力会社、生産技術、現場等と連携し、問題発掘・課題の明確化・対策を行なっていきます。
これらが工程管理業務の基本的な部分となります。

3.生産遅れの原因と対策

様々な視点から複数の課題を検討しなければいけない第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド14

それでは次に、「生産遅れの原因と対策」について確認しましょう。

工程管理担当者は、日々様々な視点で納期を守るために必要なことを考えていくことが求められます。
例えば、

最も効率的な生産を行なうためには、どういう順番で生産を行なえばよいか・・・
お客様の希望納期に間に合うか?
在庫は足りるか?
資材調達は出来るか?
生産負荷は生産能力をオーバーしないか?
生産負荷は平準化出来るか?
人員計画は問題ないか?
注文の中で、直前でキャンセルが入る可能性があるものはあるか?
トラブル発生時に納期を間に合わせることが出来るか?
要求納期が厳しい顧客は含まれているか?

これらのように、様々な視点から複数の課題を検討しなければいけないため、決して楽な仕事ではありません。
従って、これらの課題・問題のリスクを可能な限り最小限に抑えるような取組みは不可欠です。
次のページでは、生産遅れの主な原因と対策の方向性について確認していきましょう。

生産遅れの原因第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド16

生産遅れの原因には、次のようなものが挙げられます。

「計画段階の問題」「品質トラブル発生時」「設備トラブル発生時」「人的問題」等です。
それぞれを確認していきましょう。

まず、計画段階の問題においては、

  • 無理な計画を立てざるを得なかった
  • 作業手順の検討が不十分だった
  • 負荷算定能力に狂いが出た

等が原因として挙げられます。
対策としては、

  • リスク回避策の準備と発動
  • デザインレビューの確実な実施
  • 標準時間の精度向上

等が代表例となります。

品質トラブル発生時においては、

  • 製造移管の際に、現場レベル・技術が追いつかなかった
  • 試作では発生しなかった問題が量産で多発した

等が原因として挙げられます。
対策としては、

  • コンカレントエンジニアリングの充実
  • 工程能力の把握と向上対策
  • 標準化、教育訓練の見直しと対策

等が代表例となります。

設備トラブル発生時においては、

  • 設備の機能が不十分だった
  • 設計仕様変更に伴い、設備の使用が追従できなかった
  • 新製品の生産設備が限定され、能力がボトルネックとなった
  • 量産開始後に設備トラブル頻発

等が原因として挙げられます。
対策としては、

  • コンカレントエンジニアリングの充実
  • 設備稼働のロス排除(不稼働時間、チョコ停、立上げロス、性能ロス、段取り切替ロス等)

が代表例となります。

そして、人的問題としては、

  • 欠勤者問題
  • 新人教育問題

等が原因として挙げられます。
対策としては、

  • 余力・多能工化対策
  • 標準化推進

等が代表例となります。

これらの原因はあくまで一例です。
日常の業務においては、予期せぬトラブルも多々発生します。
大事なことは、トラブルが発生したときには、なぜなぜ分析等により、根本原因を対策し、再発防止を行なうことです。
日々の積み重ねが工程管理レベルの向上に繋がっていくと信じて問題解決を行なっていく姿勢が大切です。

4.工程管理のポイント

工程管理における大前提第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド18

それでは続いて、「工程管理のポイント」について確認しましょう。

工程管理における大前提として、次のことを覚えておきましょう。

まずは、納期管理は、全体最適が大前提であること。

そして、異常を見える化する仕組みをつくること。

最後に、問題解決はチームで行なうこと。
この3つを大前提に、次のページで紹介する工程管理のポイントを押さえていきましょう。

納期遵守率を上げる工程管理の6つの取り組み第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド19

納期遵守率を上げる工程管理の6つの取り組み、それは、情報の一元化、仕事の負荷の平準化、生産進捗の見える化、10分ミーティング、ジャストインタイム、5S活動の徹底です。

これらの言葉を聞いてピンと来ましたか?
この6つのことは、工程管理を行なう上で必要不可欠なポイントとなりますので、次の章からそれぞれ詳細をじっくり確認していきましょう。

5.第2章まとめ

第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント-スライド21

第1問、生産統制の大前提とは何でしょうか。

⇒製品が顧客に届かないとお金は入ってこないことです。
日頃の頑張りがしっかりと結果に繋がるように、生産の進捗を確実に管理することを前提に生産統制を行なっていくようにしましょう。

第2問、工程管理担当者は、作業の手配・準備から作業完了までの一連の流れを誰を巻き込み、掌握する必要があるでしょうか。

⇒各工程のキーマンです。
工程管理担当者は、単独で仕事をし、一人で抱え込むのではなく、必要な関係者、特に各工程のキーマンを巻き込み、協力して管理を行なっていくことが大切です。

第3問、工程管理の業務を大きく3つに分けるとどんなものがあるでしょうか。

  • 工程計画・事前検討
  • 作業指示、作業実行フォロー
  • 生産実績管理・改善

の3つです。トラブルや問題を日々解決しながら、これらの業務を日常的に回していきましょう。


以上で、「納期遵守率を向上させる!実務における工程管理 第2章:生産統制の考え方と工程管理のポイント」の講義を終わります。
このコンテンツが、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
引き続き、その他の講義も是非ご覧ください。


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