カイゼンベース

どう進める?オンラインで行う実践研修

オンラインを活用して実践型の研修を行おう!

(本記事は、2021年1月18日に掲載されたものです。)

昨年12月から再び猛威を振るっている新型コロナウイルス(COVID-19)。
2度目の緊急事態宣言の発令により、各方面に多大な影響を与えています。

現場における改善活動や研修においても、例に漏れず休止や延期が相次いでいます。
今回はいつまで自粛が続くのか、すぐに終わるのか、ダラダラと長く続くのか、結果は誰にも分かりません。きっといつかは落ち着くことは間違いないのですが、状況をシビアに考えると、感染が増加し行動が制限される状況が今後も度々発生することが予想されます。

そんな環境下で、企業の改善活動や研修の中期的な対応をどうするのか、決断の時期が迫っています。
本記事では、オンラインの「良いところ」を活かし、外部講師を活用した実践研修を行う方法について紹介しています。


カイゼンベース株式会社 藤澤カイゼンベース株式会社
代表取締役 藤澤 俊明

講座監修者・コラム執筆者のプロフィール

東京理科大学大学院修了後、トヨタ自動車(株)では生産技術部門で新規生産ライン構築や海外工場立上げ等に従事。その後製造系大手コンサルティングファームを経て独立。自動車部品工場、組立工場、鋳造工場、食品、化学プラント等、幅広くコンサルティング実績を積み重ねている。2015年にカイゼンベース株式会社を設立し、人材教育等の現場力・カイゼンの発展に向けて活動している。


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例年通りに教育ができない・・・これからどうする?

昨年来、「例年通りの教育ができなかった」、「研修が実施できなかった」というご相談をたくさん頂戴してきました。

特に最近では、
・今後も当面集合教育は出来ないので、オンラインを主とした進め方を検討したい
・とは言えオンラインだけだと効果に疑問があるんだがどうすればよいか
・オンラインでも実践も含めた研修を行うことができないのか
といったご相談がたくさん寄せられています。

このようなご相談を頂く背景としては、「半年前の時点では新型コロナは来年には収束するという期待を持っていた」ものの、「どうやらまだしばらくは大きく環境が改善される可能性が低い」と認識する企業が増えてきていることにあるようです。

オンライン研修は対面型研修より本当にデメリットが多い?

1回目の緊急事態宣言が発令されて以降、オンライン学習は一気に普及しました。

・集合研修の代わりに、ZoomやTeamsを使ったオンライン研修を行う
・eラーニングを活用した個人学習を行う
といった対応は多くの企業で当たり前になりつつあります。

しかし、どちらも有効な手段ではあるものの、「集合研修の代わりにはならないな」「物足りないな」と感じている人も多いようです。理由を伺うと、ZoomやTeamsを使ったオンライン研修では「真剣に聞かない人が出てしまう」「緊張感が不足してしまう人がいる」という意見が多くを占めているようです。

しかし、本当にそうでしょうか?

この議論は、「リモートワークはサボる人がいる」という議論と同じ部類のものであるようにも思います。「リモートワークになるとサボる人がいる」のではなく、普段会社で仕事をしているフリをしている人が、「リモートワークになるとそれがバレる」のです。

対面で行う研修では、講師が目の前にいるので、集中しているフリをしたり理解できているフリをしますが、心の中では「早く終わらないかなぁ」と思って別のことを考えている人もいます。オンライン研修だと「油断するタイミングがたくさんある」ので、それはすぐに伝わってしまうのです。

従って、我々は「オンライン vs 対面」ではなく、研修の中身の設計自体の問題だと捉えています。研修の中身をしっかりと設計し、コロナ禍の環境を踏まえて「オンライン」というツールを最大限活用することが大切だと考えています。

オンラインを主とした実践研修の進め方

企業の研修において求められることは、「実践で使える力を向上させる」ことです。

これを満足し、なお且つ可能な限りオンラインツールを活用するには、どのように進めたらよいのでしょうか?

弊社でも昨年来、オンラインを主とした研修に関して、様々な試行錯誤を行って参りました。試行錯誤の結果、下記のような進め方が一番実現性・有効性が高いという結論に至りました。

  1. 知識学習・座学に関してはeラーニングで個別学習する(ある意味、効率化や柔軟性を重視すると割り切る)
  2. 個別学習の振り返りとワーク形式のディスカッション・意見交換をオンライン上で行う(コミュニケーションの場を取り入れる)
  3. 学習したことをもとに、現場で改善の課題を設定し実践でトライする(実践でトライする場を設定する)
  4. 講師から結果に対するフィードバックを受け、ブラッシュアップする(実践に対するフィードバックを行う)
  5. 改善の実践結果をオンライン上で発表し合う(アウトプットを披露する場を設定する)

オンラインセミナーやeラーニングのみを活用した学習だけでは実践力の習得が不足することが否めませんが、②~⑤を組み合わせて行うことにより、現場で実践に使える有効性の高い教育が可能となります。

ポイントとなる視点を確認していきましょう。

知識学習は可能な限り個人で進める

資料を説明するだけであったり、何かを読んだり聞いたりするだけで得られる情報に関しては、自分で時間をつくり個人で完結させることがポイントです。現代ではeラーニングによる動画学習も普及していますので、そのようなWEBツールを活用することで、「効率的」に行うことが求められます。

また、集合研修で多くの人の時間を合わせる、集合研修に出られなかった人を後からもう1度説明するといったことは、教育担当者の工数からも現実的ではなくなっています。時間制約の中で柔軟に学習が進められる方法が求められている傾向が強くなっているのです。

もちろん、感染症対策の観点からも、なるべく個人で出来ることは個人で完結できている状態が望ましいことは言うまでもありません。

知識学習は、その後の実践学習を見据えたものとする

知識学習をするだけでは終わらない研修の流れを初めからつくっておくことも欠かせません。

学習した後に、その知識を使って「自分で何かを行わなければいけない状況」があるかないかで、学習意欲・真剣度は大きく変化します。ワークショップや意見交換の場を設定するなどの研修の流れをつくっておきましょう。

極端に言うと、ちゃんと学習を行っていなければ恥をかいてしまうような状況をあえてつくることも時には必要です。人間は「他者から見られている」ことで、結果を出そうと頑張る生き物でもあります。環境次第で行動も変わることを踏まえた研修設計が大切です。

実践学習フェーズでは、小まめにフォローをする

「学習すること」、「理解すること」、「自分で実践すること」、これらの間には大きなGAPがあります。

・学習は完了しているけど理解出来ていない
・理解は出来ているけど実践が出来ない
といったことは多々あるものです。

特に実践フェーズにおいては、出来る人と出来ない人の差が生じやすいのが実情です。そこで、講師や教育担当者は、可能な限り小まめに、なお且つ問題解決の8ステップなどの体系立てられた枠組みを使いサポートを行っていくことが求められます。
このサポートは、必ずしも対面ではなくても実施が出来るはずです(もちろん現場で現物・現実を見ながらサポート出来ることにこしたことはありませんが、現場に行けないからと言って何もしないのは以ての外です)。

参考:問題解決の8ステップ
Step1:取り組む問題の明確化
Step2:問題の層別と問題点の特定
Step3:目標値、達成時期の明確化
Step4:真因の特定(なぜなぜ分析)
Step5:対策案検討とスケジュール策定
Step6:対策の実行
Step7:効果の確認と評価
Step8:標準化と横展開

実践トライ結果は受講者同士で共有する

実践でトライをした結果は、職場の人あるいは他の受講者へ披露する場を設定しましょう。自分のアウトプットを他者に見られる場をつくることは、取り組みの本気度に直結します。初めから発表をすることを前提に学習を行い、実践の際に適切なフォローを受け、たとえ小さい効果だとしても自分で結果を出してみる。

このプロセスを踏むことにより、きっと発表を行う段階では、改善の質は1歩上がっているはずです。

おわりに

新型コロナウイルスの流行は、いつかは必ず落ち着く時期がきます。
しかし、だからと言って今後また集合教育を中心とした研修に戻る可能性は非常に低いというのが大方の予想です。

つまり、「同じ内容を一度に全員に」というやり方は過去のものと認識しなければいけません。そして、「研修は対面で行わなければ効果が最大化されない」という考え方からの脱却も必要なタイミングなのかもしれません。

「コロナ禍でも教育を疎かにしたくない」
「むしろ過去よりも更に実のある教育を行いたい」

”オンライン”という手段を有効に活用し、効率よく且つ効果を最大にする研修設計。
積極的に検討を始めた会社と従来のやり方にこだわる会社とでは、数年後にきっと大きな差が付いているはずです。

オンラインによる実践研修をご検討の際には我々にご相談ください!

カイゼンベース株式会社は、現場力向上に強みを持つ高品質な多数のオリジナルコンテンツを豊富に揃えております。eラーニングは教え手のレベルによらず、質の高い教育を時間の制約なく行うことが可能な現代の教育ツールです。

また、経験豊富な講師が、受講者に合わせた個別オンラインコーチングで丁寧に内容を指導・ファシリテート致します。

何から始めたら良いか分からない、そんな時にも是非弊社にお声掛けください!製造業向けの教育に特化し、製造業向けNO.1のコンテンツを保有している我々だからこそできる支援を行います。

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