連関図法とは
連関図の作成を進めることで、原因と結果を1つひとつ解きほぐしていきます。
連関図法を用いることで、多くの原因が関わり、どう手をつけてよいか分からない問題に対して、原因を紐解き整理することができ、広い視野で全体を見渡すことができるようになります。
そして、的確に真因を掴むことができるようになるのです。

連関図の作成手順
STEP1.取り上げる問題を決める
STEP2.一次要因を抽出する
STEP3.要因を掘り下げる
STEP4.主要因を抽出する
STEP5.活用方法を決める

連関図作成のポイント
意識するポイントは、下記が挙げられます。
・実際に現場で問題点を探しながら作成すること
・実際の作業者をメンバーに加えること
・数値データを取れるものは数値データを用いること
・写真やグラフを併せて載せること
複雑な問題になればなるほど、事実を1つ1つ明らかにしながら紐解いていくことが重要です。事実とは異なる推測が混じることで誤った結論を導いてしまわないよう注意しましょう。

メンバーの認識を合わせにも
起こっている問題の背景にどんな要因が隠れているのか、現場では事実としてどのようなことが起こっているのかを関係者で話し合うことで、メンバーの認識を合わせることができます。
それにより、メンバー全員が正確な現場の状況を把握することができ、より現場に即した取り組みを行えるようになり、他のメンバーとの連携も行いやすくなります。連関図を作成することで、「個人の頭が整理され、問題に対する理解が深まる」という効果だけでなく、「チームの活動の質が高まる」という効果もあるのです。積極的に活用していきましょう。

こんな時には連関図を使おう
1つの複雑な問題がある時に、連関図を活用して因果関係や問題点を整理するのです。
このように多くの問題がある時には、第2章で学んだ親和図を用いて整理します。
明確な問題点に対し、より深掘りして解決したい時には、QC7つ道具の1つ、特性要因図を用います。
まずは多くの問題を親和図を用いて整理し、ターゲットとなった問題に対して連関図法を用いる。
そして、連関図法により明らかになった問題点に対し、特性要因図を用いて深掘りし解決を図る、という使い方をすると効果的ですね。

無料一般会員の方は下記ページで一部スライドのダウンロードできます
連関図法(れんかんずほう)とは連関図法は、原因と結果が複雑に絡み合った問題に対して用います。連関図の作成を進めることで、原因と結果を1つひとつ解きほぐしていきます。連関図法を用いることで、多くの原因が関わり、どう手を[…]
全章の学習は法人向けサービスにて提供中!
法人会員サービス、個別コンテンツ学習サービスで活用するeラーニングシステムでは、再生スピードの変更や字幕機能、進捗管理機能、理解度確認テスト等を利用することができるため、“必ず学習させたい” “理解度を確認しフォローしたい”というニーズにピッタリです。
もちろん、パソコンかスマホとインターネット環境さえあれば、いつでもどこでも学習が可能です。
関連ページ一覧
新QC7つ道具は、改善活動を行う際に非常に有効なツールです。QC7つ道具とは異なる特徴も持っており、各手法を適確に活用することで改善活動を効果的に進めることができます。本講座では、新QC7つ道具を活用するために必要な基礎知識について学習を行ないます。
マトリックス・データ解析とは、行と列に配置した数値データを解析する手法です。多くの評価項目をまとめて少なくすることで評価を行いやすくするために使用します。新QC7つ道具で唯一数値データを扱います。
PDPC法とはプロセス決定計画図(Process Decision Program Chart)のことで、ゴールまでに想定される障害とその回避方法を図示することで、事前に障害を回避するための策を講じておくための手法です。事前に障害を想定することで、回避策を前もって検討することができ、ゴールに向けた最適なプロセスを決定することができます。
アローダイヤグラム法とは、計画を進めていくために必要な作業の順序を矢印と結合点で結び、時間短縮の検討やスケジュール管理を行う手法です。アローダイヤグラムにより日程や必要時間を見える化することで、期日までに間に合わせることができるか等の「日程・スケジュールの確認」を行うことができます。
マトリックス図法とは、検討を行う2つの要素を行と列に配置し、それぞれの関連度合いを交点に表示することで問題解決を効果的に進めていく手法です。マトリックス図を作成することで各要素間の関係を整理したり、全体を見渡して着眼点を見つけ結論を導き出したりすることができます。
系統図法とは、目的を達成するために具体的な手段を系統的に展開し、最適な手段を追求していく手法です。目的に対する手段が定まっていないときに、系統図を作成することで、新たな発想が得られ、最適な手段を見つけることができます。
連関図法は、原因と結果が複雑に絡み合った問題に対して用います。連関図の作成を進めることで、原因と結果を1つひとつ解きほぐしていきます。連関図法を用いることで、原因を紐解き整理することができ、広い視野で全体を見渡すことができるようになります。
本ページは、カイゼン講座「k-019:新たな発想を生み出す!新QC7つ道具の使い方」から親和図法について一部抜粋してお送りしています。 目次 1 親和図法とは1.1 親和図の作成手順1.2 こんな時には親和図を使おう1.3 親和図の作成により生まれる […]
「新QC7つ道具とは?基本と使い方を解説」のページです。新QC7つ道具は、改善活動を行う際に非常に有効なツールです。QC7つ道具とは異なる特徴も持っており、各手法を適確に活用することで改善活動を効果的に進めることができます。本講座では、新QC7つ道具を活用するために必要な基礎知識について学習を進めていきましょう。