第2回:“文句”は聞き流すのではなく活かせ!

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第2回カイゼンよもやま話

不平、不満、愚痴。これらを聞き流していませんか?

“カイゼンよもやま話”の第2回のキーワードは、“困り事を活かす”です。

現場から出る不平、不満、愚痴を活かして、より良い職場をつくるために必要な思考について確認していきましょう!

不平、不満、愚痴を「また文句を言っている」と聞き流すのは、勿体ない

製造現場では日々改善を行なっています。少しでも歩留りを良くし、少しでも生産性を向上させようと努力しているのではないでしょうか。

しかし、「もうこれ以上の改善はできない」と感じながら形だけの改善活動になってしまっている場合がよくあるのも事実です。

一方で、現場に入ってみると、現場からは不平、不満、愚痴はよく出てきます。改善を指導する立場からすると、「それって全部改善の種だよな」と思います。しかし本人たちはこの不平、不満、愚痴だけに留まってしまい、これらが改善につながることに気がついていないのです。
例えばよくある事例としては、「これまでやってきたのだから絶対やらなければ」と思い込んでいたり、こうやれとと言われた事を長い間かたくなにやり続けていること等です。

それらの手順や作業は、理由があって行なうようになったのだと思いますが、いつの間にかその状況が変わっており、今となっては必要のない作業や不要な手順がそのまま残ってやり続けていることも多々あります。人も代わってしまうと、さらに分からなくなってしまいます。特に属人化された仕事の場合はなかなか表に出てきません。本人は決まったこと、決められたことをやり続けるのが仕事だと思っているため、そこに疑問すら持たず、不平、不満、愚痴となって出てくるのです。

現場のリーダーや課長は、このことに気を付ける必要があります。この不平、不満、愚痴を「また文句を言っている」と聞き流すのは、勿体ないことですよね。

「この愚痴の出る理由はなんだろう」
「なぜこの不満が出ているのだろうか」

と考え、そして本人にその疑問を問いかけることで初めて、不平、不満、愚痴から価値が生まれるのです。

議論をする時間や教育の時間を確保することが大切

しかし、現場はどこも忙しい。忙しいために議論している時間もありません。
だからこそ、効率化・生産性向上が必要です。改善により創出された時間を活用し、議論をする時間や教育の時間を確保していく必要があります。教育や議論の時間は製造現場においては極めて重要な事なのです。

以上をまとめると、愚痴の類をどうやって問題点に変換または翻訳するかが大切であるということです。
コツは、「困りごとは何?」または「どんな不具合が起きているのか?」です。よく現場から出てくるのは「○○作業は忙しい」等のことですが、どんな現象を忙しいと言っているのか、その現象とはどんな事実を指しているのか?を徹底的に客観的な事実のみを明らかにすることがポイントとなります。

そうすると、その担当者しか知らないことが出てきたり、実は不要な作業・手順があった等と言うことがたくさん出てきます。ほぼ同時に原因まで分かってしまうことになるのです。

現場のリーダーや課長に意識してほしいこと

この「困りごとは何?」から始まって深堀りしていくことで、愚痴を問題点に表現し直せると同時に、原因を明確にできることになります。問題点とその原因を明確にすれば、原因を排除するためにやるべきこと、すなわち課題は明らかとなりますよね。不平、不満、愚痴を聞き流すのではなく価値に変える、それができる現場のリーダーや課長を目指していきましょう。
 
以上でカイゼンよもやま話(第2回)は終了です。第3回では、「どう進める?間接部門の業務効率化」というタイトルでよもやま話をしていきましょう!

カイゼンベース株式会社 井上カイゼンベース株式会社
東 健夫

講座監修者・コラム執筆者のプロフィール

株式会社クレハで35年以上に渡り、樹脂関連製品の研究開発から製造部門、そして生産管理から営業までを幅広く経験。幅広い視点から全体最適を意識した改革推進により、直接・間接の両部門の生産性向上、業務効率化に尽力し、2年間で2800時間を削減する等の実績を上げている。ここ数年はコーチング、心理学、NLPに知見を深め、「人と組織の成長」を支援するために活動中。


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