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IE的改善へのアプローチとして6W2Hは必須の視点
6W2H法は問題や対策案をモレなく的確に洗い出しを行なうための視点
6W2H法とは、問題や対策案をモレなく的確に洗い出しを行なうための改善検討法です。
6W2Hとそれぞれの分析の視点は次の通りです。
- Why(目的):目的は的を得ているか
- What(対象):対象物/内容は適正か
- When(時期、時間):順序・タイミングは適正か
- Where(場所、位置):場所・工程の選定は適正か
- Who(人):役割分担・配置は適正か
- Whom(対象者):業務分割/位置付けは適正か
- How(方法):手段は適切か
- How much(コスト):費用対効果は十分か
それぞれ問題発掘の問いかけと改善案検討の着眼点について確認してみましょう。
6W2H法による問題発掘の問いかけと改善案検討の着眼点
Why(目的):目的は的を得ているか
改善案検討の着眼点は、「作業目的を追求し作業全体を廃止できないか」「一部を止めたらどうか」等が挙げられます。
目的追究は改善の一番のキーポイントとなります。目的は何か、第一に考えるようにしましょう。

What(対象):対象物/内容は適正か
改善案検討の着眼点は、「それが対象でないとダメか」「そのものでないとダメか」「その形状を変えられないか」等が挙げられます。
目的は1つでも手段はいくつもあることを忘れないようにしましょう。

When(時期、時間):順序・タイミングは適正か
改善案検討の着眼点は、「他の時に出来ないか」「同時に出来ないか」「工程の順序を変えられないか」「結合出来ないか」等が挙げられます。

When(時期、時間):順序・タイミングは適正か
改善案検討の着眼点は、「他の場所で出来ないか」「同じ場所で出来ないか」「運搬の距離を短く出来ないか」等が挙げられます。

Who(人):役割分担・配置は適正か
改善案検討の着眼点は、「1人作業で出来ないか」「他に誰か出来ないか」「経験が浅い人でも出来ないか」等が挙げられます。

Whom(対象者):業務分割/位置付けは適正か
改善案検討の着眼点は、「自工程完結で作業を完結出来ないか」等が挙げられます。

How(方法):手段は適切か
改善案検討の着眼点は、「他に何か方法はないのか」「治工具や新しい装置を入れられないか」「もっと簡単に出来ないか」等が挙げられます。

How much(コスト):費用対効果は十分か
改善案検討の着眼点は、「投資額と効果額はいくらか」「何年で投資回収出来るか」等が挙げられます。
以上が6W2Hによる改善検討法となります。

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