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実務におけるグラフの作り方(前編)

実務におけるグラフの作り方【前編】

代表的な7種類のグラフについて、円グラフ、棒グラフの詳細の特徴、見る人へ伝えたいポイントが伝わるような作成方法等について解説しています。

◆カイゼン講座:実務におけるグラフの作り方◆

実務において、グラフを作る機会は沢山あると思いますが、グラフは正しい見せ方をしなければ、意図が正しく伝わらないばかりか、重要な問題を見落とすことがあります。
本講義では、どのようなグラフの種類・特徴があり、どんな時にどのグラフを活用すればよいのかを学習していきます。

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1.はじめに

あなたならどう描きますか?
実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド5

はじめに、この表を見てください。
移動手段の平均速度の一覧表と、山の高さの一覧表です。

さて、このグラフ、あなたならどう描きますか?

これをセンス良く描けるようになることが本講座の目的です。

目的に合わせて最適なグラフを選択する
実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド6

統計データは、集めただけでは、単なる数字の集まりに過ぎません。

「〇〇について、問題を掴みたい!」
「〇〇について、傾向を知りたい!」
こういったニーズを起点に、

目的に合わせて、最適なグラフの種類を選択することが必要となります。

2.グラフの種類と特徴

代表的なグラフ
実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド8

代表的なグラフは7種類あります。

1つ目は、円グラフです。円グラフは、全体の中での構成比を見る時に使います。

2つ目は、棒グラフです。棒グラフは、棒の高さで、大小を比較する時に使います。

3つ目は、折れ線グラフです。折れ線グラフは、量が増加か減少か、変化の傾向を見る時に使います。

4つ目は、散布図です。散布図は、2種類のデータの相関を見る時に使います。

5つ目は、ヒストグラムです。ヒストグラムは、データのバラツキの大きさを見る時に使います。

6つ目は、帯グラフです。帯グラフは、構成比の変化を見る時に使います。

7つ目は、レーダーチャートです。レーダーチャートは、複数の指標をまとめて見る時に使います。

実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド9
これらの各グラフには、得意・不得意があります。
どのグラフを使えば、“伝えたいことを的確に伝える”ことが出来るのか覚えておくことが大切です。

3.円グラフ

100%の中の構成比を表したい時に活用する
実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド12

円グラフは、対象データの合計が100%になるもので、100%の中の構成比を表したい時に活用します。

基本は大きい順から時計回りに並べます。
割合が少ないものは、その他としてまとめます。ただし、その他にまとめたものが大き過ぎないように注意しましょう。
対象データにもよりますが、その他は30~40%以下が目安です。

なお、アンケート調査のように、「そう思う」、「どちらかと言えばそう思う」、「どちらかと言えばそう思わない」、「そう思わない」、というようなデータを円グラフに描く際は、大きい順でなくても構いません。
あくまで見る人へ伝えたいポイントが伝わるような並べ方を意識するようにしましょう。

安易に3D円グラフを使わない!
実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド13

円グラフを造る際の注意事項を確認しておきましょう。

まずは、安易に3D円グラフを使わないことです。
この3D円グラフを見てみましょう。

大きい順に並べているものの、1番割合の大きい「液晶テレビ」ではなく、3番目の「オーディオプレーヤー」の方が大きく見えてしまいます。

見栄えが良いからと言って、このような見た目のマズさが、事実を曲げて伝えてしまうのです。

円グラフに使うデータは必ず全部で100%に!
実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド14

次は、円グラフに使うデータは、必ず全部で100%となるようにすることです。
この円グラフを見てください。会社の年齢別の人員構成を円グラフにしたものです。

一見間違いはない様に見えますが、実は「その他」が抜けてしまっています。
その他が抜けた状態で円グラフを描いてしまうと、第3者がパッと見た時に、「そうか20代は会社の中の27%を占めているのか」、という誤った認識をしてしまいかねません。

しかし、実際にその他を入れてグラフを描くと、23%となり、4%も変わってしまっていたことが分かります。

実務においては、例えば、品質不良の件数等の「その他」が変動しやすいものに対しては、その影響は大きく現れ、誤った判断に繋がってしまうことも起こり得ます。
円グラフを描く時は、データの範囲をしっかりと確認してから描写するようにしましょう。

4.棒グラフ

データの大小を表したい時に活用する
実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド17

棒グラフは、縦軸にデータ量、横軸に比較したいものを並べ、棒の高さでデータの大小を表したい時に活用します。

特別、作り方に決まりはないものの、見る側が理解しやすいように、「多い順に並べる」、「時系列で並べる」 等の工夫をすることがポイントです。

棒グラフには色々な種類があります。
基本形としては、縦棒グラフや横棒グラフ、発展形としては、積上げ棒グラフや折れ線との組み合わせグラフなどがあります。
実務においては、発展形のグラフをよく使いますので、これらについて説明します。

積上げ棒グラフ
実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド18

これが積上げ棒グラフです。
事例として、第1次産業、第2次産業、第3次産業における就業者数が、時系列でどのように変化してきたのかを表したグラフとなります。
このグラフでは、時が進む毎に就業者数全体が増加してきているのと共に、第1次産業が減少し、第3次産業が増加してきたのを見ることができます。

このように、積上げ棒グラフは、1本の棒に、複数のデータを積み上げて表したものであり、
全体のデータの大きさだけでなく、その中身の各項目のデータの大きさも合わせて見たい時に有効なグラフとなります。

折れ線との組合せグラフ
実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド19

次に、折れ線との組合せグラフです。
この事例では、ある会社の期末の在庫金額が、どの製品がどれだけ占めているかを表しています。
縦棒は、左軸で各製品の在庫金額を多い順に並べ、折れ線は、右軸で累積比率となります。
一般的には、累積比率が70%程度までの製品をAランクと定め、重点管理する等の使い方をします。

このグラフは、パレート図と呼ばれ、上位のデータが全体の比率の何%を占めているかを、一目で分かるようにしたものです。
実務では、重点管理対象を選定する際によく活用しますので、覚えておきましょう。

グラフを描いてみよう!
実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド20

では、前編の最後に、一番初めに出した、「移動手段の速度」と「山の高さ」はどのようなグラフを描けばよいのか、確認しましょう。

まずは、表の順番を並べ替えることが必要です。
移動手段の場合は、遅い順に、徒歩、自転車、自動車、新幹線、飛行機の順に並べ替えます。
山の高さは、大きい順に、エベレスト、富士山、岩手山、高尾山の順に並べ替えます。

その上で、移動手段は横棒グラフ、山の高さは縦棒グラフというように、横棒と縦棒を意図的に使い分けて描いてあればバッチリです。

イメージに合わせてつくることで、伝わりやすくなる
実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド21

なぜ並べる順番と横棒・縦棒の区別が必要なのでしょうか。
答えは簡単、グラフを作るときは、実世界のイメージに合わせてつくることで、伝わりやすくなるからです。

移動は、基本的に横向きに動くので、横棒で表した方がイメージしやすくなります。
また、移動している高さは、飛行機が空、新幹線は高架橋、自動車は高速道路、といったように、実世界でのイメージと合わせることで、分かりやすくなるのです。

山の場合も同様に、高さは縦方向なので、縦の高さの違いでグラフを描いたほうがイメージしやすいのです。
それに大きい順に並べることで、さらに比較がしやすくなるのです。

5.前編まとめ

実務におけるグラフの作り方~前編~-スライド23

第1問、グラフを選定する時に意識すべきことは何でしょうか。

⇒グラフには、得意・不得意があります。どのグラフを使えば、伝えたいことを的確に伝えることが出来るのかをしっかりと考え、グラフを選定することが大切です。

第2問、円グラフの注意事項は何でしょうか。

⇒安易に3D円グラフを使わないことと、全体で100%となる対象データに使用することです。
見た目だけにこだわらず、伝えたいことが伝わるような円グラフを作成するようにしましょう。

第3問、よく使う発展形の棒グラフは何と何でしょうか?

⇒積上げ棒グラフと、折れ線との組み合わせグラフであるパレート図をよく活用します。
必要なタイミングで使えるように、しっかりと覚えておきましょう。


以上で、「実務におけるグラフの作り方【前編】」の講義を終わります。
このコンテンツが、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
引き続き、その他の講義も是非ご覧ください。

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