資料を作成する際に、読み手がどのように視線を動かすのかを知っておくことはとても大切です。
重要な要素を正しく配置出来ていないと、本当に伝えたい情報が埋もれ、読み飛ばされてしまう可能性があるからです。
本ページでは、「狙い通りに読んでもらえる」資料を作成する際に必要不可欠な、人の視線の動きの3パターンについて紹介しています。人間の自然な行動パターンを理解し、資料作成に活かしていきましょう。
人間の視線の動きは主に3パターン!
人は無意識に決まったパターンの視線の動かし方をすると言われています。
中でも代表的なのは次の3つです。
①グーテンベルク・ダイヤグラム
②Zの法則
③Fの法則
3つのパターンを理解し、資料作成に役立てるようにしましょう。
① グーテンベルク・ダイヤグラム
そうです、最初に左上を見るのが人間の特性です。
同じ種類の情報が均等に配置されている場合、通常人間は、左上を最初に見た後、右上をチラ見し、左下をチラ見し、最後に右下の部分を見るように目線を持っていきます。
このような視線の動きをパターン化したのが「グーテンベルク・ダイヤグラム」です。
人間の特性として自然な現象であり、資料作成時も参考にすることで、わかりやすさを向上させることが出来ます。
更に、人間は、一番最後に見たものを、最も鮮明に覚えているという特性もあります。
従って、右下部分には、アピールしたいことの成果等を持ってくることがオススメです。
パンフレット・チラシ等も左上から右下に目が流れるようにデザインされています。
以上のように、同じ種類の情報が均等に配置する資料では、人間の特性に合わせてグーテンベルク・ダイヤグラムを活用することで、わかりやすい資料に一歩近づくことが可能です。
② Zの法則
チラシやポスターなどの紙媒体のレイアウトによく使われ、デザイン業界などでは常識とされているのが「Zの法則」です。
・左上を最初に見た後、
・水平方向に右上に移動し、
・斜めに左下に移動し、
・最後に右下の部分を見るように目線を持っていきます。
アルファベットの「Z」の形になるので「Zの法則」と呼ばれています。
特に画像が多い資料や、ざっと内容を把握したい時などにこの視線の動かし方をする傾向があります。
一番重要な内容は左上に、画像や表などの目立たせたい情報は右上、左下、右下と、中央ではなく四方に配置しましょう。
③ Fの法則
ウェブサイト等を見るときの視線移動の研究により発見された、比較的新しい法則です。
左上を最初に見た後、水平方向に右上に移動し、その後左に戻り、少し下に移動してから、・また右方向へ目線を持っていきます。
アルファベットの「F」の形になるので「Fの法則」と呼ばれています。
字が多いページや、内容をじっくり読みたい時などにこの視線の動かし方をする傾向があります。
気になったポイントで視線が左から右へ移動するので、気になる情報が多ければ横棒は増えていきます。
重要な情報は大きな見出しや目立つ文字などで強調すると、文字が多くても読んでもらいやすくなります。
3つの視線のパターンに共通していること
重要なコンテンツはできるだけ左上に持ってくるほうがいいでしょう。
以上の事を理解した上で資料を作成をすると、読み手の視線をスムーズに誘導することができ、わかりやすい資料になります。
ぜひ参考にしてみてください。