生産革新の為の5S活動基礎講座

整理(1S)のポイント【生産革新の為の5S活動基礎講座:第4章】

整理の定義とポイント、不要品の基準づくり等の整理を行なう上での進め方を確認し、整理の代表例である赤札作戦の実施方法について解説しています。

第4章:整理(1S)のポイント

◆カイゼン講座:生産革新の為の5S活動基礎講座◆

5S活動は、ただの形式的な活動ではありません。
また、見た目を良くするだけの活動でもありません。

5S活動の本質は、社員の「考え方」や「行動の質」を変え、それによりモノ・設備・業務進捗・情報などの管理レベルの基礎を向上させようとするものです。
それを今一度しっかりと認識することにポイントを置いた講義となっています。

長い間5S活動を行なってきた企業の皆さんは「振り返り・再認識のため」に、これから5S活動に力を入れようとしている企業の皆さんは「正しい方向に向かって活動を進めていくため」に、是非ご覧ください。

第1章:5S活動の目的
第2章:5Sの定義について
第3章:5Sの効果について
第4章:整理(1S)のポイント ⇒ このページはココ
第5章:整頓(2S)のポイント~前編~
第5章:整頓(2S)のポイント~後編~ ※無料一般会員限定
第6章:清掃(3S)のポイント ※無料一般会員限定
第7章:清潔(4S)のポイント ※法人会員限定
第8章:躾(5S)のポイント ※法人会員限定

第4章:整理(1S)のポイント 目次

  1. 整理(1S)の定義とポイント
  2. 整理(1S)の進め方
  3. 職場に必要なモノの基準を明確化する
  4. 不要な物を思い切って捨てる
  5. 不要なモノが職場に無いか定期チェックする
  6. 赤札作戦の実施
  7. 第4章まとめ

動画講義

学習スタート!

目次第4章:整理(1S)のポイント-スライド3

本講義では、次の7項で学習していきます。

1.整理(1S)の定義とポイント
2.整理(1S)の進め方
3.職場に必要なモノの基準を明確化する
4.不要な物を思い切って捨てる
5.不要なモノが職場に無いか定期チェックする
6.赤札作戦の実施
7.第4章まとめ

1.整理(1S)の定義とポイント

確実に覚えよう!第4章:整理(1S)のポイント-スライド5

では始めに、整理の定義とポイントについて説明していきます。

整理の定義は、もう覚えましたか?聞かれたらすぐに答えられるように完璧に覚えましょう。

整理とは、「必要な物と不要な物を明確に区分し、不要な物を捨てること」です。

整理のポイントは、
「必要なモノと不要なモノの区分が明確になっているか。」
「いつかはどれも必要になるものと思って、とりあえず保管することが常態化していないか。」
の2つです。

「いつか使えるかもしれない」のも分かりますが、それを言い訳に整理が進まない職場になってはいけません。
「迷ったら自分がお金を払ってでもほしいと思わないモノは捨てる」ことが原則です。

判断を先送りにしないように心掛けていきましょう。

2.整理(1S)の進め方

整理の実行サイクル第4章:整理(1S)のポイント-スライド7

では次に、整理の進め方について説明します。

整理の実行サイクルは、
「職場に必要なモノの基準を明確化する」こと。
「不要な物を思い切って捨てる」こと。
「不要なモノが職場に無いか定期チェックする」ことです。

このサイクルを継続的に回していくのが整理の進め方の基本です。
まずは、自分達の職場に不要なモノが何か、誰でも分かるようにすることを第一歩として進めていきましょう。

3.職場に必要なモノの基準を明確化する

職場に必要なモノは何?第4章:整理(1S)のポイント-スライド9

では、「職場に必要なモノの基準を明確化する」とは、一体どのように進めていけばよいのでしょうか。

基本的には、自職場に必要なモノをしっかりと明文化することが必要です。
とは言っても、難しく考える必要はありません。

次のようなイメージで明文化していきましょう。
事例として、工具における判断基準の作成イメージを説明します。

工具は、まずは、使えない・使わないモノと、使うモノに大きく分けられます。
使えない・使わないモノは、「半年以上未使用」 のような基準をつくります。
一方使うモノに関しては、滅多に使わないモノ、時々使うモノ、頻繁に使うモノに分けられます。

滅多に使わないモノに関しては、「月平均で1回未満の使用頻度」
時々使うモノに関しては、「2週に1回程度の使用頻度」
頻繁に使うモノに関しては、「週に1回以上の使用頻度」
というような基準をつくることができます。

ここまで基準をつくることができれば、
使えない・使わないモノに対しては、決裁後、廃棄
滅多に使わないモノに対しては、建屋内1ヶ所に集約管理
時々使うモノに対しては、作業場所近くの工具掛けに保管
頻繁に使うモノに対しては、身に付ける、あるいは作業導線内に保管する

といったような、アクションを決めることができます。
このようなイメージで作成を進めていくようにしましょう。

4.不要な物を思い切って捨てる

思い切りが大切第4章:整理(1S)のポイント-スライド11

不要なモノの基準づくりの次は、「不要な物を思い切って捨てる」ステップに進みましょう。

必要・不要の基準が出来たら、不要と判断されたものは思い切って捨てることが必要です。

不要品を捨てる際には、一時置き場を用意することをオススメします。
これは、「どのくらい不要品が発生したか」を見えるようにすることで、意識付けに繋がるためです。

どれだけムダなモノを購入してしまったかを、現場のリーダー中心にしっかりと認識し、同じムダを発生させないように、しっかりと意識付けをしていきましょう。

不要品の廃棄事例第4章:整理(1S)のポイント-スライド12

ここで、不要なモノの基準づくりを行ない、不要品を廃棄した事例を紹介します。

ある会社で不要品を洗い出してみると、1つの工具台車から不要な工具、備品が大量発生しました。

この写真のように、台車の中には、これだけの不要なモノが眠っていたのです。

基準に沿って整理を進めると、必要な工具は写真に示すものだけでした。
何と、必要なモノの3倍も不要なモノが存在していたことに気付き、本人もとてもびっくりしていたようでした。

このような基準に沿った整理が完了してようやく、次のステップである整頓に着手することができるのです。

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